ドッグイヤーと言われて久しい。
(犬の寿命が人間の7倍のスピードで過ぎる事から、
昨今の時代の流れの速さに例え、ドッグイヤーというそうです。)
 世の中のIT化が進むにつれ、世界が狭くなり、
時の流れが速くなったと言われます。
インターネットで瞬時にして世界のことが分かる。
世の中のスピード化が進み、東京、大阪間の新幹線も、今や2時間半くらいか。
 
 しかし、果たしてそれでいいのか。季節感がない。
美しい国日本というが、それも、四季折々の風情があるからでないのか。
 かつて、百貨店やスーパーでは、夏は暑ければ暑い程、
冬は寒ければ寒い程、売上げが上がったといわれたが、今は、どうだろうか。
 秋にも苺を食し、冬に暖房を利かせた部屋で氷菓を食することが、
本当に、便利で、幸せなことだろうか。

 そんなことを考えていると今年も12月。
師走は日々の過ぎ去るのがことさら早く感じる。
日々、世界が動いているから、休む間もないといういとが、もうすぐ正月。
 昔は、師走は、大掃除や正月準備で忙しく大晦日まで過ごし、
正月は、商売している店舗も休みで、ゆっくりとした時間があった。
 今は、大晦日と元旦で、街の風景はかわらない。
 せめて、正月ぐらいは、テレビやゲームに明け暮れず、
正月を寿ぎ、家族や友人等のお互いの話を聞いてみるのはいかがだろうか。
 また違った何かが見えるかもしない。