「かすり傷も痛かった」 箕輪厚介著 | 所長の本棚

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みなさん、こんにちは。

 

今年始めにご紹介するのは、かなりおススメです。

 

「かすり傷も痛かった」 箕輪厚介著

 

本書(以下:かす痛)は、2018年8月に刊行された「死ぬこと以外かすり傷」(以下:死ぬかす)に対する、反省と振り返りとして書かれた本。

 

赤ページと白ページに分かれていて、赤ページには、「死ぬかす」の全文が載っていますので、本書を読めば「死ぬかす」を買う必要はありません。

 

実はこの「死ぬかす」。タイトルに魅かれて読んでみようかな~と思っていたのですが、きっとオラオラした内容なんだろうな~と手が出なかった本でした。

 

本書の赤ページ「死ぬかす」は、ざっくり言うと、「考える前に動き、夢中になり熱狂し、仕事のスピードを上げ量をこなせば質が上がり、それによって評価が上がれば付き合う人間も一流になり世界が変わる!」というような、予想通りオラオラした内容でした。

 

これに対して白ページ「かす痛」は、すっかり熱を失い、牙を抜かれ、悟りきったかのような内容です。「死ぬかす」を「恥ずかしくて直視できない」(本書26頁)と言うほど、たった5年でこれほど変わるか・・と驚かされますが、「かす痛」の内容も、かつての自分を冷静に振り返っていて、良い内容です。

 

僕自身、20年前なら、赤ページを読んでテンション爆上がりだったかもしれませんが、現在、白ページほど冷めてもいないので、ピンクページくらいでしょうか。

 

一冊で、二冊分楽しめる本。

 

著者の熱を奪い、牙を抜いた〇〇〇。気になる方は是非。

 

ありがとうございました。