「営業」がかけがえのない仕事になる12の物語 [ 太田彩子 ]
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営業パーソンを主人公にした、珠玉の12の物語。
どれも感動的なで心温まる物語ばかりです。
主人公の中に物語の時点でトップセールスの人はいません。
僕は小説の書評を書くのがとても苦手で(苦笑)
下手に書くとモロネタばれな記事になるので、
細かいことは書きません(書けません)が、
みんな、愚直に壁にぶつかりながら、前に進もうともがいている、
暗中模索、そんなお話しばかりです。
僕がとやかく書くより、
「読めばわかる」
と書いてこのブログを終わりにしたい、
と思うくらい素晴らしい物語ばかりだと思います。
大田さんは前著
- [ 成功できる人の営業思考 ]で
『営業とは誰かに認められること』
と定義されていました。
この12の物語の根底に流れるのもの同じだと思います。
そして、僕は前回のブログで、宮台さんの言葉を引用して
「他人に理解・承認されることで人は幸せになれる」
と書きました。でも、
「黙ってじっとしているだけでは他人に理解・承認されることは出来ない」
「他人に理解・承認してくれる他人は自分で作らないといけない」
とも書きました。
この本を読めば、
認められ、他人とつながるにはどうしたらいいか、
認められ、他人とつながると人間はどんな風になるのか。
そんなことを感じることができると思います。
だから、営業でない人にも心に響くものがあると思います。
必要なこと、それは決してスキルやテクニックではありません。
人に寄り添い、利他的に振る舞うことが、自分にとっての幸せにつながる、ということが実感できると思います。
そしてもうひとつ、人間は論理で納得をするのですが、
人間を動かすものは感情である、ということもあらためて感じました。
この本を読み終わったとき、
きっと何かに向けて、動きださずにはいられなくなるはずです。
そんな作品です。