やりたくもない仕事をよくこれまでやってきたよな。何故、やりたくなかったのか。それは見ている人が少ないから。公表部数は教えない。しかし広告料はいっちょまいにとる。記事は領収書の代わり。そんなものに、魂込められるかってぇの。

読みたいから、金を出す。誰もが見るから、掲載したい。ニーズとシーズとの開きが大きい。筋が通っていない。ではなぜそんな仕事が60年も続いてこられたのか。それは、戦後の躍動する時代を共に歩いた同志として、仲間意識がビジネス上でもお付き合いになり、その流れから、大手企業の薬付けからトップダウンで、お金が流れてきたのも、事実だ。

これからは、そんなことは通用しない。親しかった人は定年を迎えみんな辞めていく。その跡を継いだ若い層は、これまでの馴れ合いに終止符を打つのは、間違いない。これからは、本物だけが生き残る時代。そういう意味で、業界紙は、役目を終えたビジネスだと言えるだろう。

シーズとニーズが噛み合わなければ、お金は、発生しない。誤魔化して生きてきた会社は、一斉にいなくなるだろう。いや、いなくなるべきだ。

騙している感じが嫌なのだ。

自分は一般誌の経験もあるが弾き飛ばされた。

逃げた。本物になれなかった。

世の中には、そうなれなかったやつの方が、断然多いとは、思うが。これからどうやって生きていこう。出来るだけ、求めるものに答えていきたい。求められるものを提案していきたい。