180センチ、75キロ。
野球部の中でも大きい方だった。
喧嘩が強いと思われていた。
いじめられるとは夢にも思っていなかった。
野球部で村八分にあった。
誰も喋ってくれない。
親友さえも私を無視した。
いじめられやすい要素を持っていたことは
否定できない。
どこか不安を感じていた。
何をするんでも怯えていた。
体からそういった雰囲気が伝わってしまうのだろう
自分は強いと思っていた。
実際はとても弱かった。
幼稚園の時も、小学校の時も、中学、高校の時も、
いじめを経験した。
そういう奴だと思われたくなかった。
自身、そんな奴であるわけがないと思っていた。
それが違っていたんだ。
情けなさに怯えていたのかもしれない。
不安がいつもついて回っていた。
自分から逃げてはダメなのだ。
逆に苦しくなることを1番わかっていたはずなのに
ようやく、50歳になり、気づいた。
自分の本当の姿を。
自分から逃げないことは、清々しい。
そんな強さを備えていたなら、
もっと違う人生を歩むことができたのかもしれない
残りの人生を自分に捧ぐ。
好きなように生きろと。