2014年


もともと子供が好きというわけではなく、

むしろ苦手でした。

親戚や知人の子供に会っても、

「かわいい」という感情は湧かず、

接し方も分からず・・・


結婚して5年以上が経ち、

子供は授かっていませんでしたが、

いないならそれでも良いと思っていました。


しかし、30代も後半に入り、

「高齢になる前に不妊治療しないと」

という親からのプレッシャーもあり、

「確かに高齢だと妊娠出産も子育ても大変」

「病院に行って40歳位までにできなかったら

 それであきらめよう」

と、漠然と考え始めました。


そして、病院探しへ。

「産むなら無痛分娩が良い」

と、不妊治療を始める前から決めてしまい、

当時はまだそこまでメジャーでなかった、

不妊治療と無痛分娩を扱う病院を探すことに。

候補に挙がったのがS王病院でした。


有名人の出産で知られる病院ですが、

・不妊治療でも有名で実績が多い

・ホテルのような個室

・無痛分娩に24時間対応

と、理想的な環境でした。


しかし、

・都内在住ではないので1時間近くかかる

・費用が高い

というデメリットも。

特に妊娠後の緊急時に時間がかかってしまうのは

それこそ致命的なので迷いましたが、

地元に無痛分娩対応の病院が無かったので

とりあえずS王病院で話を聞くことに。


電車を乗り継ぎ行ってみると、

病院全体がホテルのような佇まいでした。

S王病院では、産科・婦人科ではなく、

リプロダクションセンターで不妊治療を行います。

(小さいお子さんをあまり見かけない環境なので、

 不妊治療中はありがたかったです・・・)

そして、医師から不妊治療の種類や流れ、

夫婦各々で行う検査について説明を聞きました。


こうして、通院が始まるのかと思いきや、

この年はこの1回しか行けませんでした。

具体的な話を聞いて、

・検査して何か問題があったらどうしよう

・治療自体も内診や注射が多くて辛そう

・費用もやはり高額

と、怖気づいてしまいました。

(問題が分かった方が治療しやすいですし、

 行くのをためらっている間にも時間は過ぎて

 不利な状況になると気付いたのは、

 治療を始めた後のことでした・・・)