張り替えが終わった時の記事にも書きましたが、張り替え前の革にも強い思い入れがあり「ただのゴミにはしたくない」と残してもらっていました。
しかし革自体の直径は約60cm、厚みも10数cmもあり、これに見合った立体額はそうそうありませんあったとしても結構なお値段となります(笑)
そこでいつものDIY!!(笑)
お馴染みのD(ど〜れ)I(いっちょ)Y(やったろかい)です!!(笑)
毎度の事ながら脳内設計図は早々に出来ていたので、サクサクっと完成!!
せっかくですので記念プレート的な物も制作してみました。
資料的な物は残っておらず、大事な記念の品だけに曖昧な年を入れるのもどうかと思い、なかなか制作に至らなかったのですが、ひょんな事から昔の張り替えの年が判明!
というのは、今年の祭り当日に近所のご老人と世間話をしていた時、昔の祭りの話が出ました。その会話の中で「アンタんとこのたかいっつぁん(高一さん)が頭領した時の昭和28年におおど(大太鼓)を張り替えてな〜」と……!!!!!!!!
おもわず「間違いなく昭和28年なんやね?」と聞き返してしまいました!!(笑)
心の中でガッツポーズです!!(笑)
ご老人「ほうじゃ!28年じゃ!!ほんで たかいっつぁんがおおどおっせよったんじゃ(教えていたんだ)!!」となんとも嬉しい情報をGET致しました。
まさかこんな所で一番知りたかった情報をGET出来るとは思ってもいませんでした
↓↓まさに祖父が頭領をしたこの写真の年の話です!!
話は逸れましたが、このエピソードのおかげで無事に使用年代を記すことが出来ました。
しかし何か物足りない感じが……
やっぱり鋲がなくては締まりません!
さすがに鋲までは残していなかったので、現役時代の鋲の大きさに合わせて発注しました
なんという事でしょう!!
匠の手により現役を引退した太鼓の革に新たな命が吹き込まれました(ビフォーアフター風)(笑)
65年間色々な祭りの場面を見てきたであろうこの太鼓、そして何十人もの打ち子さんの想いがこもったこの太鼓…
初めてこの太鼓を叩いた打ち子さんも今や80歳近くになられている事でしょう…
価値観は人それぞれとは思いますが、私にとっては考えれば考える程、恐ろしいぐらいの歴史が詰まっている貴重な物に思えます。
晩年は革の傷みにより、実際に叩いていた面ではありませんが、今だに現役当時を知っている他の地区の年輩の方々には「昔の中のおおどはええ音がしよった」と言ってもらえる程の伝説の太鼓です!!つい最近も東郷の年輩の方に言われた所であります。
そんなたくさんの想いが詰まった大切な物ですので、これから先も大事に守っていきたいと思います!!
こちらは無事に完成しましたが……
部屋の片隅では大量の材料と共にミニチュア屋台が恨めしそうに佇んでおります
皆さん結構覚えて下さっているようで、今年の祭りの日にも沢山の方々に「ミニチュアはどうなった?」と声を掛けて頂きました
なかなか重い腰が上がらないので、作っている事を公表しなければよかったと少々後悔しております(笑)やめるにやめれなくなってきました
こちらはすぐに完成とはいきませんが、ぼちぼちやっていきます!!
完成は数年後!!……と余裕を持って宣言しておきます(笑)
また進展がありましたらご報告したいと思います!!
悠