1. チェックメイト
2. ドリームトリガー
3. キミがくれたKISEKI
4. 金糸雀
5. EGOIST
6. 雪降る夜
7. ヴァンパイア革命
8. ヒカリフライト
9. 一歩先へ(Best Track!!!)
10. P.S.ありがとう…
赤文字 お気に入り曲 青字 概ね満足
レート ★★★★★
Fleshgod apocalypseの4thアルバム「KING」聴きました。なんというか、ブルデス!!という感じや、スピード感が薄まり、シンフォニック感強くなっちゃってるのが残念に感じてしまいました。個人的には、過去作と比べるとかなり劣るかなぁという印象です視聴リンク
本日はpileの2ndアルバムにしてセルフタイトルアルバムのpileのレビューをしていきたいと思います。
さて、pileさんといえば、昨年3月に1stアルバム「Jewel Vox」を出されました。
そのアルバムをザックリ説明すると、アニソンとはちょっとちがうシリアス系の曲を主力に、11曲中3曲がぬるーいバラードと、1曲がアイドルソングのカバーという構成で、アルバムの中でも良い曲はそこそこ。特に出だしや最後の方なんかに見られたんですが、アルバムの流れはマジで微妙。中の2.3曲聴くのはええけど、1枚のアルバムとして全体を聴く気はあんましないよね。っていうアルバムでした。曲数も少なくはないけれど、決して多くはないし、なによりアニソンのメロディー好きには受け付けないアルバムでした。
なんてボロカス言ってますが、実はソロのライブにもきっちり行ってたりしてるんですよね。
で、今作の話に戻りますと、
今作を出すに当たり、二枚のシングルを出してるんです。
両方にアニソンタイアップが付いてるわけですが。
なんと、あろうことか私両方聴いてなかったんです。
前作聴いて、ちょっと疲れちゃってた。
ライブも行ったし、かっこよかったけど、輝きを見いだせなかったというか
聴く気も買う気もそんなに沸いてこなかったんで。もういいかなぁ。なんて。
でも、うちの大天使西木野エルがそれを許さなかったんですよね。
「はい。買います」
で、聞いてみた。
うん、なんやこれ。
と思ったよ。
前作に足りなかったスパイスを凄く丁度良く入れてある。
僕、前作聴いたときに、全体的にちょっと違うんじゃね?というか、これ、いっそのことまるっと作り直した方が良いんじゃね?と思ってたんですが、ちょっと味の素振って、要らない曲を省いてそれっぽい路線の曲で埋めたら、最高の料理が完成してたね。正直ビビりました。
例えば、アニソンらしくなかったシリアスな楽曲はアニソンらしいメロディーのスパイスが加わってるし、くっそつまらんバラードや独自の中華風なワケわからんアレンジの加わったバラードには、アニソンらしいメロディーやシンセなんかの美しいメロディーが加わっててかなり良くなってる。そして、前作でも個人的にお気に入りだったはロックなアレンジの効いたアニソンのメロディーの楽曲を主力に沿えて、より取り見取り並べてる。
前作のシリアスな曲は、確かにカッコイイっちゃカッコいいけど、カッコ良く見せようとして滑ってる感じ?というか。
高校生が店員にタメ語使ってるけど、完全にダサいよねって感じのあれとか、安上がりのトンガリ靴とか、偽物のハイブランドのマフラーとか、高級感出そうとして余計安っぽく見えちゃうようなのを感じたんだけど
今作品はそんな余計なもんに頼らんと、素のカッコよさっていうの?そういうクールなの感じたね。それは、歌メロもそうだし、歌い方もそうだし、楽曲のアレンジも勿論そう。
で、そういうロックなかっちょいいアニソンばかりではなく、和風な印象の#4とか、声優のアルバムに入ってるエセジャズとは一線を引くような、フュージョンっぽい#5やら、シンフォニックなメロディーが印象的な#7とか、割りと幅が広いのに、どれにもpileさんの力強いボーカルが印象的で本当びっくり。芯が通ってるっていうの?そんな感じ~。
で、構成でみてみると、勢いのあるナンバーの#1とシングルの2曲を最初に配置し、そこから幅を効かせるためのナンバーの和風ソング#4とフュージョンソング#5で、中盤のリセット役のバラード#6、シンフォニックナンバーの#7からのシンセやギターアレンジの効いたカッコイイナンバーが2曲続いてからの、締めの爽やかなナンバー。
個人的にはだれることなく、すっと聴けるし
途中からとか、楽曲を個々でかいつまんで聴くとかそんなんじゃなくて、アルバムとして1曲目からがっつり聴きたいアルバムになってる。
つまり、アルバムとして完成度非常に高いと思う。
前作が11曲で、今作が10曲の収録であり、曲数としては一曲減ってるわけなんですが、
その満足感たるや、圧倒的ですよ。
艦これで言うなら、コイツちょっと弱いから育てんでええや。とか思って放置してた娘が超絶強化されて改二になったみたいな、そんな感じ。
あぁ~~~きいときゃ良かった。
正直ビビってますし、後悔してます。
#1はゴリゴリのベースとシンセの印象的なイントロから幕開け、ギターのアレンジ等の良く効いたロックなナンバー。サビメロはアニソンのキャッチーなメロディー。ボーカルのカッコ良くも可愛い感じが非常によろしい。
#2はシングルとして発売され、アニソンとしてタイアップのついた楽曲。シンセとベースの効いた、シリアスなハードナンバー。サビメロのキャッチーさも良いね!
#3は#2と同じくアニソンタイアップのついたシングル。ストリングスを主体に、シンセやギターの織り成す美しいメロディーと、ドラムやベースと言ったリズム隊も上手く機能してる楽曲。アニソンらしい疾走感のあるメロディーに、芯のあるカッコいいボーカルが映える素晴らしい楽曲。
#4は和風なテイストのアレンジの効いたアップテンポナンバー。何気にギタークソカッコエエし、サビの疾走感のあるメロディーも聴いてて楽しいよ。
#5はフュージョンみたいなイントロから幕開ける、ベースの効いたジャズっぽいナンバー。しっとりと、妖艶さを感じさせるボーカルと、お洒落なアレンジに思わず聴きいります。
#6は、中間の休憩ポイントの如くのミディアムバラードナンバー。お洒落なアレンジも凄く良いし、何よりメロディーが綺麗。バラードって、メロディーが綺麗でなんぼやろ。
#7はヴァンパイア感すら感じるメロディーと、ベースの音が印象的なシンフォニックアニソンナンバー。なんというか、シンセのアレンジが凄くうまいと思う。
#8は緊迫感のあるイントロから幕開け、徐々に音を広げサビで疾走するという典型的なアニソンロックナンバー。けど、シンセとロックな音を合わせるのがやっぱり凄くうまいし、そこに入ってくるボーカルがまた凄く合う。落ちサビからの展開とかもやっぱ上手い。
#9は元気いっぱいのシンセのイントロから始まるアップテンポナンバー。サビの裏で弾いてるギターのアレンジにしても、間奏で弾いてるギターソロのテクニカルさにしろ、ボーカルのシリアスなメロディーにしろ、休符を上手く作ってるところにしろ、バカみたいにはっちゃけるようなタイプというより、ここぞで見せ付けるカッコ楽しいナンバーだね。
#10は浄化されるようなピアノの旋律から始まる、バラード?かと思いきや、爽やかさ全開のアップテンポなメッセージソング。その辺のソーダ水より清涼感ある。カルピスウォーターのCMくらいはあるな。というのも、サビのメロディーもそうなんだけど、アレンジが凄く上手いってこと。Aメロなんかでも、ロックなサウンドにストリングスやシンセ入れてくるし、サビでもストリングスが凄い綺麗なアレンジ入れてくるし、テンポも心地良い。ソロでは、アコギでのソロだぜ?そして何より、ボーカルの優しい歌声かな。これにつきるね。
マジで、おススメです
おわり☆