内田真礼「PENKI」 | 中川ですよのブログ

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こいつ、自分から咥えだしましたよwwwwwwwwwwwwww






1. Hello, 1st contact!
2. ギミー!レボリューション
3. からっぽカプセル
4. クラフト スイート ハート
5. Distorted World
6. North Child
7. 創傷イノセンス
8. Winter has come
9. わたしのステージ
10. 高鳴りのソルフェージュ

11. 世界が形失くしても
12. 金色の勇気
13. Hello, future contact!
(Best Track!!)


レート ☆☆☆☆☆

さて、本日は昨年12月に満を持して発売されました、内田真礼さんの「PENKI」のレビューをしたいと思います。


ところで、昨年に株を上げてきたアニソン関係のアーティストと3つ挙げるとするならば


一般的には

①Tokyo 7th シスターズ

②新田恵海

③そして今回取り上げる内田真礼

って感じでしょうか。

勿論、ちゃうわ!「TrySail」や「大橋彩香」の方を入れろや!!!

って方いらっしゃると思いますが、そこは勘弁


それだけアルバムの出来が世間的にも評価されたってことじゃないでしょうか。

内田真礼さんの1ファンとしてうれしく思います。





さてさて、今作を発表するにあたり、3枚のシングルが発売されておりましたが


1枚目であるデビューシングルは、結構ハードな楽曲となっており疾走感溢れる仕上がり



2枚目は1枚目のシングルとは異なる路線であり、USGの田淵さん作曲の楽曲。掛け合いや歌メロの応酬というのに相応しく、楽しい歌メロのアップチューン。





3枚目も2枚目の路線を引き継ぐかの如く、アニソン界隈のレジェンド「渡辺翔」さんの作曲による掛け合いの楽しいポップな楽曲となっております。







シングルの出来がカナリ良かったがだけに、アルバムはどうなっているのか。

期待値MAXで情報を待っていた矢先、

作編曲者と作詞の一覧が発表され、確信しました。






これは、ヤバいぞ。




アニソン界隈を牽引する作曲者や編曲者に加え、今注目のfu_mouさんやy0c1eさんに、昨年亡くなられたsamfreeさんなどが名を連ねており、これはハズれなんてあるわけないじゃないと思いましたね。



アルバムの流れとしては、発売される前から多少は予想はできていましたが、2ndシングルを中核に据えた作品に仕上がっております。そこへ、アルバムの楽曲が入ってくるんですがこれがまた非常に良い。



「色とりどりの曲を詰め込んだアルバムにしたい」と考え「PENKI」命名されたとの発言もあるように、個々の楽曲は非常に彩り豊か
路線的にはバラバラで、こんなん普通ならまとまらんぞ…と思ってしまうような個性の塊の13曲。

しかし、制作に半年をかけたことから、アルバムとしてのバランスも、その流れも完璧


例えば、シングルを作成するときにはこの流れは決まっていたとの1曲目~2曲目への繋ぎや、

3曲目と4曲目は異なる音楽性ながら、同作曲家と編曲家による楽曲で違和感を感じさせず、スッキリ聴かせる。

そういう配慮がしっかりとされているから、個性が強い楽曲だらけでも一つのアルバムを聴く時間が非常に早く感じる。

あれ?もう終わった?みたいな。




そして先述した通り、個々の仕上がりも非常に高水準。

例えば、ロックな楽曲で言えば

5曲目のy0c1eさん作曲の先行して公開された楽曲ではキラキラのシンセの入り乱れるボカロP出身らしい楽曲となっておりますし

藍井エイルのアニソンタイアップ担当「重永亮介」さんの作曲される6曲目はまるでミックスボイスを使った内田真礼の歌う藍井エイルの楽曲みたいな。

しっかりと聴かせるタイプの楽曲やバラードにおいても、声優のアルバムにありがちな、とりあえずバラード入れとこうみたいなやつじゃなく、何度でも聴きたくなるようなメロディーに仕上がっており非常にクオリティー高い。





まぁ、作曲者が相当な腕持ってますから当然っちゃ当然の仕上がりなわけですが、内田真礼さんも相当な技術持ってますのでそりゃすごくなるのも納得です。

今作を野球で例えるなら、走・攻・守のすべてが完璧

アップチューン満載の攻撃的なアルバムや、バラードやミディアムナンバーでしっとりと聴かせることに特化したアルバム、アップチューンやバラードも良いけど、アルバムの楽曲の流れや曲の幅に偏りがあり、聞き飽きちゃうなんていうアルバムはたまにありますが、ここまで完璧なアルバムというのは正直リスナーとしてはビビりました。

そういうアルバム用に絶妙なバランスをとった最強のメンツを、最高の順番でお届けしてくれるんだからそりゃ年間1位にも挙げたくなりますわ





#1は約1分という短い楽曲ながら、今作の要ともなる2ndシングルへと繋ぐ最高の導入。アルバムの始まりのこういう短めのものは、インストであることが多いのだと思いますが、しっかりとボーカルが入ります。

#2はUSGの田淵さん作曲のアニソンらしい掛け合いや、歌メロの楽しい楽曲。息継ぎなんてできない位に濃厚な歌メロなのに、掛け合いなんかのところはしっかり可愛い声なんかだしちゃって、きっちり声優らしさを出してる。裏のギターやシンセのアレンジの美しさや間奏のギターソロなんかでもしっかりと魅せるところもかっこいい。

#3は#2に続くような形の歌メロの楽しい楽曲。田淵さんの作る楽曲に比べ、歌メロ重視というよりコール&レスポンスに重きをおいているような仕上がり。そのコールの部分の声も非常に可愛らしくてgood。サビのキャッチーさや、ギターソロ明けのパートなんか特に良かったですね。

#4は前の楽曲とはうって代わり、ベースのサウンドの効いたどこか哀愁の漂う雰囲気の楽曲。ころっと雰囲気は変わるのの作曲は#3と同じ渡辺翔さんがされており、違和感がそんなになく、さらっと聴ける。

#5はアルバムから先行で公開された、シリアスなメロディーのロックな楽曲。Bメロでキラキラのシンセを効果的に使い、一気に音を広げて展開するサビなんかすごくかっこいい。


#6は#5の流れと同じくロックな楽曲。作曲がエイルちゃんでお馴染み重永さんということもあり、かなり安定してます。サビなんかでファルセットの入ってこない点でエイルちゃんとは多少異なり、一貫してクールな楽曲となってます。

#7も流れを同じくするロック調のハードな楽曲にして、デビューシングルでもあります。作編曲を担当されたR・O・Nさんのギターが効いたかっこいいアップチューンです。

#8はこれまた流れがガラッと代わり、ゆったりと聴かせるナンバーとなっております。タイトル通りの、「クリスマス」なんかの印象的な季語の入るウィンターソングですが、作曲は#7のハードなロックチューンを作曲されたR・O・Nさんが担当されているだけに、流れは変わりつつもどこかスッキリ聴ける。

#9は水樹奈々をはじめとしたアニソン関係のアーティストに多くの楽曲を提供している齋藤 真也さん作曲のメッセージ性の強い楽曲です。イントロからAメロでの歌い出しからミディアムなテンポで進行し、音の広がりを一気に感じさせる爽やかなナンバーで、サビの美しいキーボードとボーカルが非常に気持ちが良いです。アップチューン以外からだったら一番オススメかも。

#10はしっとりと聞かせた流れから超アップチューンへ。この楽曲はファーストシングルのカップリングとなっていた楽曲で、個人的にはこっちの方がよりシングルっぽい。始まりを感じさせるメロディーの爽やかさとボーカルの力強さ、それにマッチした歌詞。ギターやキーボードなんかのアレンジもすげぇかっこいい。

#11は昨年亡くなられた人気ボーカロイドPのsamfreeさんの手掛けた楽曲となります。この方が手掛けられた楽曲の一つに「放課後のプレアデス」のOPなどがあり、存じ上げてはいたのですが、私自身、あまりボーカロイドというジャンルに明るくないのです。しかし、この楽曲はボーカロイド寄りだということは分かります。高いクオリティーの作品であるとは思いますが、個人的には苦手なジャンル。

#12は昨年のアニソンランキングのTop8にも選んだ黒崎真音のSinging foreverや、777☆SISTERSのH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A!!を始めとした楽曲を作曲されている今注目の作曲家fu_mouさんによる楽曲となっております。この楽曲は、しっとりと聴かせるミディアムナンバーとなっており、ゆったりとしたイントロからの歌い出しとなり、サビでは若干テンポを上げ、音を広げてキーボードの美しいメロディーと共に歌い上げます。サビメロが凄くメロディアスで良いですね。

#13は今作の要となる、#2と同じ作曲のUSGの田淵さん作曲です。MVも作成され、先行で配信されたリードトラックとなります。アップチューンからのミディアムナンバーからのアップチューンで「たけのこの里」からのポテチからの「たけのこの里」みたいな感じでちょうど良い。ゆったりと聴かせるイントロから、アニソンらしい楽しい歌メロの連続に思わずにやけちゃうレベル。主張の激しいギターやキーボードの音に、目眩く変わるテンポなんかに負けてないボーカルの素晴らしさ。間奏明けの台詞のところも思わずにやけちゃうような感じ。全編を通して完璧な楽曲です。


おまけ

はじめに乗せていた、アニソン関係で昨年株を上げたアーティストを僕なりに3つ挙げるとするならば

①田所あずさ

②水瀬 いのり

③なないろランガールズ

ですね~。

①の田所先輩は、デビューアルバムからロックな方面へ路線変更?し、豊崎愛生のおかえりラジオ内では、「やっとやりたい音楽をやらせてもらった」なんて仰っておりましたが、本当にしっくりきます。尚、通算三枚目となるシングルが今年1月スタートの京アニ「無彩限のファントム・ワールド」のED主題歌に抜擢されています。
2ndシングルのカップリングを担当された、中村イネ改め、堀江晶太さんが作編曲されておりど安定。そんなタイアップのついた3rdシングルのカップリングはエレメンツの中山真斗さんが作曲されております。良いですね。

②はデビューシングルが出たことはまず一つの大きな要因ですが、その他にもキャラソンにおける歌唱力の高さと楽曲のクオリティーに驚かされたというのが大きいです。
例えば、ご注文はうさぎですか??からチノとしてユニットの「ハートぷるぷる事件です」やミニアルバム「cup of chino」、シンフォギアのキャロル・マールス・ディーンハイム役としてアニソン界隈最強のメタラーEvan Callさん作曲の「殲琴・ダウルダブラ」、がっこうぐらしのキャラクターソングアルバムなど挙げれば限がありませんが、それらのクオリティーが非常に高かったのです。今年の台風の目になることは間違いないでしょう。

③なないろランガールズは、世間的にはあまり知られていないグループとなっております。ゲーム自体は正直言ってあんまりおもしろくない。でも、それを補って余りあるほどのクオリティーの高い楽曲。まだ2曲しか発表されておりませんが、正直期待しかないです。




おわり☆