精道に中学校に仮設浴場を作る… | スライダーマンのコーヒーブレイク

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今まで「有りそうで、無かった物が、無くてはならない物に」を
スローガンとして、物づくりに挑戦していきます。

   「あんたら! 来るの遅いわ!⋯」とおばちゃんに怒られたが、その後校長が来て我々がボランテァで浴場を作りに来ている事が理解でき、のちに炊き出しの豚汁を差し入れに来て謝りに来た。

   昼食後4.5畳の仮設浴場の棟上げ⋯そして浴槽の搬入⋯給排水工事、石油給湯機の据付、200ℓのポリタンク二基の据付、陽水ポンプも据付し後は水を入れて試運転と工事が完成⋯しかしその水が無い⋯当然震災により断水しているから当然であり途方にくれていると、給水車を個人で所有しているボランテァの方が、私に任してと水の確保ができて試運転する事が出来ました。

   この仮設浴場に「紀の川温泉」と命名し体育館に避難されている方にひと時の安らぎを与えられればと、又さくら咲く頃撤去出来ればと精道中学校を後にした⋯

   震災から21年⋯私達の行なった事は一度もマスコミ等々で報道される事なく、当時の記憶が消えていき、ひと時の安らぎも消え去ってしまった⋯