『下青島の家』でも、床の工事が行われています。
今日は施工の様子を、お伝えしたいと思います。
まずは材種
一階はオーク
二階はレッドパイン
レッドパインも杉と同様に明るい木目のやわらかい木で
素足にやさしい触感の材種です。
まず大工さんは一番最初に、梱包をすべて空けて材料のチェックを
節の入り具合、木目どうか色合いのばらつきはどうか
確認しながら何百枚もある床を一枚一枚、丁寧に仕分けていきます。
さらに部屋の用途、優先順位に応じて使う材を振り分けます。
次に床板を仮に並べていきます。
設計士様から床方向の指示を頂いて、継手や割り付けを考えて、
小さいものが入らないように部屋全体で、どう張っていくかを決定していきます。
ここからが本番、施工開始です
無垢特有の膨張での突き上げ等、床に不具合を出さないため
緑色の樹脂板(スペーサー)を等間隔に差し込んで
名刺一枚分の隙間を保持しながら一枚一枚丁寧に張っています。
色や木目のバリエーションが張り合わさることによって、均一ではない表情が生まれ
そのお宅だけのオリジナルになっていくんだと思います。
『養生が取れるのが今から楽しみです。』
完成してしまうとわかりませんが、床の工事一つでもこれだけの手間をかけていきます
しばらく作業を見ていると棟梁の飯塚君が、仕分けの時に出てきた目立つ大きな節や
色が違い過ぎる材をキッチンの下や家具の下、目につかない隠れる部分に張っていました。
お施主様のことを考え、見えないところに心を込める。
これぞ 『小さな工務店のあるべき姿』 だと感心しました。
飯塚君はいつでもお施主様のことを思い丁寧な施工をして、
どうしたら喜んでいただけるかを考える優秀な職人です。
技術だけじゃない、 『これも立派な職人技』です。