1時間もすると息子はお骨だけになって戻ってきた。
あっという間に変わり果てた姿だ...
皆でお骨を骨壺に納め、私の腕の中に戻ってきた。
お家に帰れるね。
早く帰ろうね。
これからはずっとずっと一緒にいられるね。
家に戻り、葬儀屋さんがお骨をおく場所を作り息子はそこに置かれた。
皆で交代でお線香をあげる。
これからは一緒にいられる...
でも、父の葬儀の時と違うと感じる...
家に着いたから、部屋に行ったのかな?
息子の部屋にも行くけど、何も感じない...
でも、息子の匂いがする部屋に入ると、数日前まで生きていた息子が亡くなったことが強烈な悲しみとして襲ってくる...
息子が亡くなった時から私達家族の時計は止まったままだ。
朝なのか昼なのか夜なのか...
家族の会話もほとんどない...
お腹もすかない...
フラフラする、胸がドキドキする、体が震える...
苦しい...
食べない私を心配して主人は毎日サンドイッチを買ってくる。
食べたくないけど、無理して一口、一口と飲み込む生活...
息子が心配でたまらない。
お骨が家に戻って10日間程たった頃から、私はまるで夢遊病のような行動を撮るようになった。
気づいたら外にいる...
スマホも鍵も持たずに出歩いてしまう...
はっとして、家に帰る。
主人にどこに行ってたの?
心配するからスマホは持ってと言われる...
私は何をしにどこにいくつもりだったんだろう...
とうとう悲しみのあまり、頭がおかしくなったのか...
https://ameblo.jp/naka84327/entry-12737254061.html