Musu Bore 2023.07.28 @ 高円寺HIGH(tezya & TELL both birthdays GIG「An Unexpected Future」)


セットリスト:
1. The Days Go By
2. Cell
3. Closer To Reality
MC
4. Don't Follow Me
5. Solid State Survivor(YMO Cover)
MC
6. 80’s Template Pop
7. Tell A Lie
※上記セットリストは @ren_musubore さん、@musubore_info さんのアップされたセットリストを基に作成いたしました。ありがとうございました。


会場に入ると下手にドラムスがセッティングされていますが、一般的なセッティングのように奏者が客席に正面から向かうのではなく、観客に奏者の右手側の横顔を見せる形で置かれています。スネアはクリアボディの、胴の深いものです。上手にはギターとノートPCがセッティングされています。背景には今日のバースデイライブの主役のお二人、TELLさんとtezyaさんの肖像があしらわれ、「BIRTHDAY ANNIVERSARY」「TELL AND tezya」の文字が記されたフラッグが、吊り下げられています。
今日の主賓のお一人であるドラムスのTELLさん、ベースのマスハラさん、ギターボーカルPCのrenさんが下手から登場、マスハラさんがセンターですね。

renさんが右手を上げて合図します。大きな音で始まった一曲目「The Days Go By」は「Rain Dome」および新宿URGAでのライブ盤「Chronicles Of Silver Fluid」に収録されたナンバーです。
三人が音を出すと、会場である高円寺HIGHの外の暑さは、一瞬にして消え去ります。
スタッフがドラムスのブームマイクを直しに来ます。
ベースのマスハラさんは腰を低くしてドラムスと向かい合います。そのあと客席に向き直ってからもお顔はドラムスを見ています。
TELLさんがシンバルを叩いて終わり。

逆回転のようなサウンド、二曲目は「Cell」、この曲も「Rain Dome」に収録されています。会場外の酷暑など全く関係ないサウンドを展開するMusu Bore。
ピックを持ったまま客席を指さすrenさん。

三曲目「Closer To Reality」は「Recutsive Call」所収のナンバー、軽やかなギターのフレーズ、パントマイムのようなアクションをしつつ歌うrenさん、スマートフォンを取り出しますが音を出す用ではなく、マイムの材料として用いられます。
なんと確固たるリズムを持ったバンドなのでありましょうか、季節も時間帯も関係なく、Musu Boreはグループ固有の時間をもって進行します。背後からのライト。
renさんの、救い上げるような手の動き、曲終わり。

MC、renさん「はい、Musu Boreです」、TELLさんのお誕生日を祝し、やりとりのあと、TELLさん自らご年齢を明らかにされます。
Musu Boreのライブの予定として8月11日に小岩で行われるジュネさんの生誕への参加をアナウンス。
「アゲアゲの曲ばかりやりました」と語ったのち、「サゲサゲで行こうと。最後はアゲアゲで。一日アゲアゲで」。

カポタストをギターに付けるrenさん、「久しぶりに」という振りから四曲目「Don't Follow Me」は「Recutsive Call」および「ladder to heaven e.p.」に収録されたナンバー。
マスハラさんがスニーカーの踵で、renさんがシューズのつま先で、それぞれがリズムを取るのが対照的で面白いです。

カポタストを外すrenさん、鉄床を叩くようなサウンド、五曲目「Solid State Survivor」はYMOのCover、セカンドアルバムのタイトルチューンですね。renさんのボーカルにはデビッド・ボウイを思わせる響きがあります。renさん「ありがとうございました」、暗転。

チューニング、TELLさんのMC、ご自身の生誕を毎年やっているけれど合同生誕は初めてかな、と。例年のようにDJの方に参加を依頼したお話、「ギリギリに詰めたので、僕たち、やります」。

renさん「楽しく終わりましょう」、六曲目「80's Template Pop」は「Recutsive Call」および「80's Template e.p.」に収録されてます。
右手を用いたrenさんのアクションに応える観客たち。
打ち込みのドラムスだけの間奏、TELLさんのドラムスが加わり、ラストコーラスへ。

イントロ、背後からのライト、renさん「ラストです」、七曲目「Tell A Lie」は「Recutsive Call」、そして新宿URGAでのライブ盤「Chronicles Of Silver Fluid」に収録されています。
ステージに雨が降ります。本水など使っていないのに、ざあざあ振りの雨が見えます。
renさんの歌も、カポタストを装着したギターも、スタジオ音源とは微妙に歌い方やフレーズを変えていますね、これがライブなんだなあ。
アウトロで、ふたたび、TELLさんへのお誕生日のお祝いが語られ、曲を終え、ステージを去るメンバーたち。

会場と外の世界とを一瞬にして遮断し、置かれた場所や時を忘れされてくれるリズム。そして、降るはずのない雨を見せてくれる、Musu Boreでした。
TELLさん、tezyaさん、お誕生日おめでとうございます。