アポカリナノ! 2023.07.09 @ 西永福JAM(「Tribu presents sonance」)


セットリスト:
1. ツキのウサギ
2. 世界中をしあわせにする方法
3. スポーツのBGMに使ってもいいよ
4. 少年はジャンプするのだ
5. リプ・オア・ダイ


前の出番だった「グディ」がハケます、青いライトに照らされるステージ。スモーク。五分押しかな。
会場SEの音量が上がるとメンバー上手から登場、それぞれの似顔絵イラストのTシャツ、ゑりかさんはテーマカラーである緑のポーチを黒のベルトから下げています、せいぜい五センチ角くらいのごく小さなポーチで、何が入るのかなという感じですが。


イントロ、一曲目は「ツキのウサギ」、このメンバーでは初めてだそうです。曲の始めに挨拶するゑりかさん、お団子ツインテールを緑のリボンで飾って。
ピンク担当の椿さんは目の下にラメを散らしていますね。
二番の歌い出しは優真さん、赤担当の優真さんは白のヘッドドレスに赤の細いリボンをあしらっています。
客前を下手から上手へと動いて観客にアピールするゑりかさん。
落ちサビはゑりかさんから椿さん。
ラストは一人ずつ客席に見得を切ります、ゑりかさんが最後に見得を切って、四人が向かい合って立ち、曲終わり。

二曲目は「世界中をしあわせにする方法」、観客を煽る優真さん。「『ガチで良き』」は紫担当のひまりさん。
縦一列のフォーメーション、前から優真さん、椿さん、ひまりさん、ゑりかさん、客寄りから一人ずつソロを取っては横にハケて行きます。
優真さんの「『こわくない』」、メンバーのエアギター、最前で掲げられるスケッチブック、マサイをやる人までいますね、客席からかかるガチ恋を聞くゑりかさんが楽しそうです。
さきほどと同じ並びで縦一列、また一人ずつ歌ってはハケて行きます。
自己紹介、ゑりかさん、ゑりかさん、優真さん、ひまりさん、椿さんの順。
落ちサビは優真さんからゑりかさんへ。
ラスト、ゑりかさんがなにか口にした後、ひまりさんの「『こわくない』」、オーラスにゑりかさん「ありがとう!」。

イントロ、三曲目は「スポーツのBGMに使ってもいいよ」、今日は一曲目以外は元気な曲で行くセットリストなのかもしれませんね。ひまりさんの歌い出しから、優真さん、ゑりかさん、そして椿さんへ。
二番の「『ぶっこわせ』」はゑりかさん、「『正解です』」は優真さん。ハンドクラップ。ソロは優真さん、ひまりさん、椿さん、ゑりかさん、再びひまりさん、ゑりかさん、椿さん、そして優真さんへと引き継がれていきます。
ゑりかさんと優真さん、ひまりさんと椿さん、それぞれが組になって指ハート。
祈るような仕草から、右手を突き上げて、曲終わり。

MC、ここでも自己紹介、リーダーとしてでしょう、「Tribu」さんに礼を述べるゑりかさん。
今月は「Tribu」さんのライブが多いとゑりかさん、「はい、それでは後半戦」。

椿さん「聞いてください、『少年はジャンプするのだ』」、四曲目「少年はジャンプするのだ」、ここでも最前からスケッチブックが差し上げられます。
客前に置かれたモニタースピーカーに片足を掛けて歌うゑりかさん、リーダーとして客席を盛り上げようとアピールしていらっしゃる様子が頼もしい。その後も「『めちゃくちゃ』」の繰り返しや「『少年は』」のリフレインと、ラストコーラスに至るまで、ゑりかさんは観客を煽り続けます。
間奏、スケッチブックに記されたコールを唱える観客たち。
ワルツ、優真さんとひまりさんの歌い交わし。
四人それぞれにターンを決め、観客に背を向け、右手の拳を差し上げて曲終わり、ゑりかさん「ありがとう!」。

「少年ジャンプ」のラストの姿勢、観客に背を向けたままで、椿さん「最後の曲です!楽しんでください!」。
五曲目­=ラスト曲は「リプ・オア・ダイ」、最初に振り向くのはゑりかさん、続いて一人ずつ、客席に向かい直して行きます。
ゑりかさんの力のこもった歌い出し、この曲でもフロアモニターに片足を掛けて客席を煽っていきます。
てのひらを広げ、両手を前後に伸ばし、上半身を客席に近づけたり遠ざけたりする振り、客前の下手いっぱいに置かれた配信用のカメラにアピールするゑりかさん。
落ちサビはひまりさんと優真さんの歌い交わし。
他のメンバーが身体を低くしている中、一人立って「『輝け』」を歌う椿さん。
ラストコーラス、「後ろも!」と観客を煽るゑりかさん。
ラスト、四人で「『ウォーウォー』」、右手の拳を突き上げて曲終わり、ゑりかさん「ありがとう!」、客席に最敬礼。

ラストの告知、7月13日夜のライブを告知するひまりさん。
「…以上わたしたち!」、アポカリナノお決まりの挨拶。
去り際に合掌するゑりかさん。

ゑりかさんがリーダーに就任し、他のメンバーを一新した「アポカリナノ!」を見るのはデビューライブ以来です。現在の「アポカリナノ!」、メンバーとしてゑりかさんは共通するのですけれど、先日までの同名グループとはまったくの別物ですね。
個性豊かなメンバーが集まった、というより、集まってしまった「APOKALIPPPS」「あぽかりっぷす」そしてその流れを引いたグループ内グループとしての「アポカリナノ!」と、それらのグループの発散する個性に惹かれたひとたちが新メンバーとして参加した現行の「アポカリナノ!」とでは、そもそもの由来というかメンバーの集まる経緯からして全く異なるわけで、観客の受ける印象が違うのはあたり前でしょう。
メンバーの異動は少なからずあったとはいえ基本的には当て書きであったであろう曲を、ほぼ別物の体制で、すなわち、当て書きの対象ではなかった新メンバーの方が数としては多い体制でライブに臨んでいることを考えるなら、かつてのメンバーたちと同じ肌合いを期待するのはそもそも無理というものです。すなわち、もうあと数日ののちに「あぽかりっぷす」が活動休止に至ったあと、今後も残された曲たちを歌い踊るのであろう新生「アポカリナノ!」に対して、もうすぐ過去の存在になってしまうメンバーたちと同じ個性を求めるのは不可能であり、また、無用であります。
船を沖に進める順風は同じ船を難破させる暴風とも成り得ます。ゑりかさんをリーダーとするグループ「アポカリナノ!」の新たなる船出が、多くの実りを得られますよう。
Bon voyage!