avandoned 2019.04.21 @ 横須賀ヤンガーザンイエスタデイ(なりすレコード&TRASH-UP!! presents「横須賀アイドルカーニバル 2019 SPRING」)


セットリスト:
1. Feedback Friday
2. 処方戦
3. 点滅ばいばい
4. FEVER
5. Hello!!
6. 爆発するロマンス
※1.はべに、はる、しずく、ゑりか。1.の最後でにっき、まな加わる


会場の横須賀ヤンガーザンイエスタデイはビルの上階にあるのですが、もとはおそらく映画館であっただろうかと思われます。場内に入ると映写室らしきところが見えますし、壁面に設けられたダクトも昔の映画館らしさを思わせます。上手側の通路を仕切って楽屋にしているのですね。
ここにたどり着く前には横須賀らしく昔の海軍兵学校の制服に似た制服に制帽の学生さんたちが闊歩していらっしゃいました。
さて、会場に入ると、天井がとても高くて六メートルほどもあり、ステージの間口も五間弱ありますが奥行きは二間ほど、ステージの高さは70センチくらいかな。ステージはグレーの絨毯敷きで、白いグランドピアノが下手ソデに引っ込められて黒のカバーを掛けられ、その上に無線マイクの受信機らしき機材がいくつも置かれています。
上手のフロアではワイヤレスマイクを六本抱えたスタッフがマイクをフロアに置いたりまた持ち上げたり。
背景に流れる往年のELOの動画、海外では知られていますが日本では知名度いまイチという感じのアーティストの動画を流すのがこの会場らしい、横須賀らしい、と言えるのかもしれません。
上手に控えるメンバーたち、自分のマイクを抱えています。

SEが流れます、鳥の声、波の音、ピアノそしてストリングスの響き。みているとしずくさんが他のメンバーのペットボトルを受け取って隅に置いていますね。
ステージ上手からメンバー登場、しずくさん、はるさん、ゑりかさん、べにさんの順。客席に背中を向ける四人。

イントロ、一曲目は「Feedback Friday」、背景には「YOKOSUKA IDOL CARNIVAL」の文字が映されています。べにさん「みなさんこんばんは!avandonedです!今日はよろしく!楽しんで行きましょう!」、歌い出しはべにさん、さらにはるさん、ゑりかさん、しずくさんと続きます。
客席を見て笑うはるさん、何が可笑しかったのかな。はるさんが寝ている横でゑりかさんを取り合うべにさんとしずくさん、はるさんの見ている夢のなかの出来事ということなのかな。
はるさんのソロのバックで鋭くターンを挟むしずくさん。ゑりかさんの「マジ終わった」はこたおさんの歌い方に似ていますけれども、ゑりかさん自身の歌い方になっています。見得を切るべにさん。
はるさんのソロ、肩を組んで左右に動くメンバー、しずくさんとはるさんが交互にソロ。しずくさんのダンスが鋭い。続くゑりかさんの「好きだよ」には客席から「オレモー!」が上がります。
べにさん「みんな!人差し指!せーの!」、にっきさん、まなさん登場。
いつもだと客席に背を向けて終わるのですが、今日は観客側を向いてキメ、フォーメーションは奥の下手からはるさん、まなさん、にっきさん、ゑりかさん、手前下手にべにさん、上手にしずくさん。

二曲目「処方戦」、べにさん「avandonedです!よろしく!」、まなさんは客席にピストルをかたどった指を向けてレスを送るとともに「バキュン!」とやっています。
「バキュンバキュン!」、しずくさんはこの曲でも鋭いターンを挟んできます。
だるまさんが転んだ、でのしずくさんは一番足早に駆ける演技。
ラストは奥の下手からしずくさん、べにさん、手前下手からまなさん、ゑりかさん、はるさん、にっきさんのフォーメーションで客席を振り返る感じに見て終わり。

MC、べにさん「ありがとうございます!はい、ご挨拶させてください!わたしたち、avandonedです!」、個々の挨拶、べにさん「カイちゃんがavandonedに入る説が一時期ありまして、かなり濃厚な説だったんですけど」、結局カイさんはavandonedには加入せず今日この会場でソロデビューでしたね。はるさん「実は高校生振りに横須賀に来ました」、しずくさん「ここに来るあいだにお腹が空きすぎたので、にっきちゃんと、乗換えの間におにぎり買いました」、「なに味?」と問うにっきさん、「とりゴボウ味」としずくさん。ゑりかさん「横須賀初めて、帰り三時間かかる」。今日はすごく楽しい旅を、外(建物の外の景色?)が綺麗でいい街だな、良いライブをしたいとにっきさん、合間に客席に投げキッスするはるさん、横須賀は海が近いので親近感がありますとやはり海の近い気仙沼出身のまなさん。avandonedは新体制になって明日で一か月とべにさん。

べにさん「次の曲聞いてください、点滅ばいばい」、三曲目「点滅ばいばい」、側方からのライトがあたることによってやや逆光気味に照らされるメンバーたち。歌い出しははるさん、場内には古参のヴぁヲタのみなさんがたくさんいらっしゃり、懐かしさもあってか、みなさん大喜びです。にっきさんはいつものように歌詞に合わせて演技しますが広い会場を掴むのは難しいようですね、これは経験で補うしかないのでしょうけれど、そもそも狭いところばかりでやっていると会場を把握することの必要性を意識するのは難しいもののようですね。しずくさんに片手を出すまなさん、その手をガイドにターンするしずくさん。
落とし気味の照明の元、ライブを続けるavandoned。メンバーに囲まれてなにか授けるような演技をするしずくさん、しずくさんは広いヤンガーザンイエスタデイの空間をみごとに掴んでいます、ステージ経験の豊かさが伺われるところです。ゑりかさんの「ぼくらの夢」からしずくさんの美しい一瞬のポーズを経てはるさんのソロ、捧げる観客たち。ラスト、「サンキュー!」とべにさん。

ベースのイントロ、四曲目「FEVER」、回りながら客席を煽るまなさん。歌もうまいしずくさん、ジャンプして「カモン!」と叫ぶところを見ると、おっとりしたお嬢さんに見えてあんがい活発な方なんだなあと思いますね。
しずくさんとべにさんの絡み、ステージの中央がすこし客席側にせり出しているところで演じられます、一心同体の演技はこの曲のそしてavandonedのハイライトのひとつですね。ラスト、「We are avandoned!」で客席を指差します。

イントロ、五曲目「Hello!!」、べにさん「これで最後の曲です!ありがとう!またね!」、しかし実は最後の曲ではなかったのですけれども。あとで伺ったさい、場所が元映画館であろうとお伝えすると、場所が場所だけに「時空の隙間に落ちてしまった」、電影と少年CQのavandoned版になった、ということでした。
「ヲー!ヲー!」と声が掛り、間奏を経てはじけるシーン、しずくさんの形の美しさは広い空間だとさらに際立ちます。ここでの六人のリズムがぴったり合うようになったのは実に素晴らしい。歌声にもこの六人にしかない響きがあります。
続く同じような展開のところではべにこたお二人時代のように「ウ!ハ!ヲーイヲイヲイ」と声が掛ります、ここでのメンバーは先ほどと左右が入れ替わります。はじけるところでのしずくさんの作る形の美しさ。六人のリズムが一致しているのはやはり素晴らしい。
はるさんのソロの傍らで、振り返る時に衣装の飾り、サッシュ様の部分を綺麗に捌くしずくさん。
ふたたび「ヲー!ヲー!」と掛る声、べにさん「ラスト!」、はじけるメンバー、その後は客席近くまで出てきます。
何かを見やる六人、寝る六人。ラストに首をかしげるべにさん、「ありがとうございます!」、素晴らしいパフォーマンスに客席からは圧倒的な拍手が上がります、おそらく他所の界隈のかたそしてavandoned初見の横須賀の地元の方が少なくなかったと思いますけれども、avandonedはそういったみなさんに認められるだけのライブをしているのですね。

べにさん「体育館みたいで楽しい!」、まなさん「発表会みたい!」、べにさん「楽しい時間も終わり…」、「いま来たばっかり!」とお約束の声が客席から上がります、べにさんんはもう一曲あるとアナウンス。ゑりかさん「もっと盛り上がって行けますか!」とアイドルらしい盛り上げを。
フォーメーション、ゑりかさん「最後だ!」、にっきさん「爆発する」、まなさん「ロマンス!」、六曲目「爆発するロマンス」、六人のターン、客前でソロを取るゑりかさん、まなさん、べにさん、客前でソロを取る下手からべにさん、ゑりかさん、はるさん、しずくさん、後ろで捧げる下手からにっきさん、まなさん。ゑりかさんは下手から上手へといつもより大きく動きます。ゑりかさんがペットボトルを渡されるシーン、まなさんとゑりかさんの顔が近い、ゑりかさん「横須賀、遠いけど、楽しい!」。客前ではるさん、にっきさん、しずくさんのソロ。
最後のところは以前は手拍子を求めていたのですが、それを止めて歌うだけにしたのかな。腕組みして終わり。

べにさん「楽しみましたね!」、次のライブは四月二十五日高円寺HIGHにてと紹介されますが実際にはこの翌日に新代田FEVERで、本来は小鳥こたおさんのラストライブだったはずのライブが予定されています。「ゴールデンウイーク、いっぱいいっぱいライブがあるので!…それでは最後のご挨拶させてください!」、挨拶に対してに対して客席から「やっぱ、avandoned、だなー!」が掛ります、古参のヴぁヲタのみなさん、さすが。外れかけた髪飾りを手にステージを去るゑりかさん。

というわけで一日に二会場を回したavandonedでした。大塚も楽しかったのですがステージの間口が広く対バンの関係もあって最前管理に邪魔されないという点、横須賀は良かったです。見やすい会場と言うのはやはりいいものですね。
やっぱ、avandoned、だなー。