あヴぁんだんど 2017.01.14 @ 桜台pool(電影と少年CQ #12 痙攣的ギャグと誇大妄想的ギグ)

 


セットリスト:
1. あヴぁんだんど
2. オンナノコヤマイ
3. かさぶた
4. 文鳥
5. Magical Symphonic Girl
6. てのひら
7. ヴぁんでぃっつ!!!

 


会場の桜台poolは地下二階の会場ですが、通路にはしごなどが散乱していてまるで建築現場のよう。客席とステージに段差がまったくなく、どこからがステージなのかもわかりません。以前「少女閣下のインターナショナル」がライブを行った会場だそうで少ナショのヲタさんがそのときのライブの模様を話してくれます。


今回のあヴぁんだんどのライブは電影と少年CQさんの主催によるもので、ライブに先立って男女各一名の電影と少年CQメンバーによる各グループを架空の映画になぞらえた紹介がなされます。あヴぁんだんどは「アラスカ州で実際に起きた殺人事件」をモデルに1968年、モッズに湧くイギリスで製作された映画と紹介されます。

 

ピチカートのSE、会場への扉が開きます。三輪車に乗ったべにさんが見え、フロアが沸きますが、扉の開くのがどうもタイミング的に早かったらしいことがあとでアナウンスされます。
三輪車に乗ってべにさん登場「こんにちわ、あヴぁんだんど、です!みんな元気かい!」べにさんは赤のリボンでとめたツインテール、こたおさんはロング。白のソックスにこたおさんは上履きですがべにさんは甲に刺繍をした黒のバレエシューズ。胸元のテーマカラーのバッジは相変わらず。

 

一曲目「あヴぁんだんど」、振りかえる振りのところ、振り返るなり目を上げる仕草にしていたはずが、振り返ってから少しおいて目を上げるべにさん、こまかなところに気を使って表現を練っているのですね。ピルエットを入れてくるべにさん、「満たされないのは」は叫ばず、笑顔で歌われます。サークルモッシュ、二人で「センキュー!」


「うさべにです!」「こたおです!」「わたしたち、あヴぁんだんど、です!よろしくお願いします!」、主催者に礼を述べるこたおさん、「なんか変なところですね」と会場の印象を口にするべにさん、「すてきなところ」とフォローするこたおさん。
三輪車に乗って登場したい、と導入したのだけれど、開幕にドアを開けられるのが早すぎてネタバレしたとべにさん、その三輪車はは990円でリサイクルショップで買ったと明かします、漫画などがあしらわれた子供用のものですね。

 

こたおさん「次の曲、オンナノコヤマイ」
二曲目「オンナノコヤマイ」、以前は二人のユニゾンで歌いだされていましたが、こたおさん「大丈夫」、べにさん「ここにもいるよ」という具合にパートを分けるようになりました、一人当たりの歌う量が多くなりすぎないようにする目的でしょう。ピルエットののち「ビリビリ…」とべにさん。
「乙女の覚悟」は二人で。エンディングにべにさんのツインテールをハンドルのように持つこたおさん。

 

三曲目は新曲「かさぶた」、ビートの効いた音をバックにシャウトするナンバーですが、この曲、歌詞を伝えるためには、叫んで歌う必要はないのじゃなかろうかと感じました。そもそも、バックが激しく歌も激しくという対比がなくなった状態では、伝えられることの幅が狭くなるように思えるのですが。「歩いていく、二人で」でVサインをしてみせるべにさんこたおさん、いまのあヴぁんだんどに当てた振りですね。
二人の動きが揃ったラスト。

 

つづいて四曲目「文鳥」、イントロで「…桜台pool、楽しんでいきましょう!」、シューズを蹴り脱ぐべにさん。「君のかたち」でちいさな四角形を指でかたちづくるこたおさん。ラストでべにさん「ありがとうございました!」

 

MC、蹴り脱いだシューズを履くべにさん、こたおさん「脱げたの?」、べにさん「脱いだの」
べにさん「若干、子ども扱い、するよね」、こたおさん「べにちゃん、大人ですから」、べにさん「18歳です」
ライブ予定をアナウンス、16日のプロレス関連のイベントにつきこたおさん「デスマッチは楽しい、殺してはいけない以外、なにやってもいい」、プロレスに関してべにさんは初心者、こたおさんはコアと。

 

べにさん「あヴぁんだんど、ラストスパート…マジカルシンフォニック!」、こたおさん「ガール!」
五曲目「Magical Symphonic Girl」、セリフのシーンラスト、べにさん「幸せもの、って」、べにさんこたおさん「わたしだよ、って!」、舞台に立つものと見守るもの、ヲタクとアイドルとの、お互いのお互いに対する祈り。今日たまたま集まった、今は主現場をほかに持つかつてのヴぁヲタさんたちも、ともに祈ってくれていたことでしょう。
「生きてる!?」で左手を上げるべにさん、長袖のシャツなのにわきの下をカバーする仕草。
今日は先に記したようにヴぁ関連の新旧のヲタさんが多く、なかなか盛り上がります。

 

つづいて「てのひら」、オープニングの握手会シーンでは態度を変えて二通りのヲタクを演じるこたおさん。
かつてはリフトの支えをしながら最前の観客にケリを入れるのをお約束としていたべにさん、そのことを思い出したのか、リフトのところではありませんが、観客にケリを喰らわすしぐさ。なつかしさと嬉しさを感じるとは、ヲタク側にもべにさん側にもそれなりの時間が経過したのだということでありますね。そんな想いゆえか、べにさんが遠くを見るような目をしている…過去を回想していることを示すごく通俗的な表現…かな、と感じられるときがありましたが、さすがにこちらの思い入れが過ぎましょう。
リフトではべにさんがおんぶされてソロ、「なれるのなら」からはべにさんを降ろしたこたおさんが歌います。
「手、のばして!」では三輪車の位置をうごかないべにさん、続く「ステージが」では三輪車の上に立つべにさん、生誕のときを思い出しますね。
落ちサビの「てのひらに」はべにさんに代わって三輪車の上に立ったこたおさん、ほんの一瞬のあいまに水を飲むべにさん。
こたおさんのマイクがオフになっていたのかべにさんが代わりに「とまどうしかないから」と歌います。
この曲の「いつかは…泡のような毎日」という歌詞は、はまりすぎでした。ハートマークで終わり。

 

七曲目「ヴぁんでぃっつ!!!」、べにさん「最後の曲です!」、こたおさんのマイクは相変わらずオフなのでべにさんのマイクで歌います。スタッフが新しいマイクを渡し、マイクが使えるようになりますが、設定されている音量が大きいせいかハウリングがひどい。
二人になってしまったあヴぁんだんど、べにさんの歌う「最後には笑うんだ!」がシャレにならないと感じるのが、こちらの余計な思い入れであって欲しい。三輪車の上に立ちかけてやめるべにさん、「贈る賛歌」は悲鳴のようですが詩とのシンクロだけでなく、体力的にもそうとうな負荷がかかっていたせいかもしれません。

 

二人「ありがとうございました!」、こたおさん「ありがとうございました!いやー!」
べにさん「これ、良い道具だったね」と三輪車を指して。
「以上わたしたち…」、ヲタク諸氏「やっぱ、あヴぁんだんど、だなー!」
「これに乗って帰ろう」とべにさん、三輪車をこぐべにさんの通り道をモーゼの十戒で海が割れるが如くに開ける観客。

 

地下の奇妙な場所でのあヴぁんだんどでした。対バンの関係もあってでしょうが、ひさしぶりにかつてのヲタさんたちも集まって、なかなかもりあがりました。