地震のため先日のビートハプニング@lushに出演できなかった分を取り返すかのような力強い演奏を展開した雨先案内人のライブ@渋谷lushです。

セットリスト:

こんにちは
おひさま
う~にゃ
友達をつくろう
笑って死のう

キーボード担当の西山さんのボーカルをフィーチャーした三曲目は新曲ということです。曲名および表記に関してはリーダーの雨ノ地晴太郎さんにご教示いただきました。晴太郎さん、ありがとうございました。

何故かSEが太平洋不知火楽団です笑。「ダンシングヘル」、「そうだ海へ帰ろう」。黒っぽいTシャツのドラムス、白っぽいTシャツのベース。白のブラウスにカーディガン、ショートパンツにタイツのキーボードはスニーカーが昨日と違うかな?多色使いのハイカットになっています。昨日は銀色のハイカットだったような気が。「SF(B級)」に合わせてキーボードが遊び弾き。

ドラムス、ベース、キーボードの順に登場。
一曲目「こんにちわ」。「こんにちは、ビートハプニングに仙台からやってきた雨先案内人です」。「渋谷久しぶりだー」とキーボード。手を振り回して。

「ようこそ、ビートハプニングへ!」、雨先案内人、昨日より力が入っています。会場の広さは段違いですし、昨日に続いての演奏と言うことで調子が乗っているのでしょうか。

「俺たちの『おひさま』って曲を聴いてくれ!」、二曲目「おひさま」、曲中に東京、渋谷、lushが歌いこまれます。「みんなもいっしょに。俺たちの歌簡単だから、みんなも!」とベースの斎藤さんのカズーに合わせて「パッパッパ」。「雨先案内人ですこんにちは。それでは、雨先案内人のマスコットガール西山小雨が歌います」、三曲目「う~にゃ」。「わたしの名前はそう、う~にゃ」、ベースの弓弾き。愉快な曲と思っていると内容は大変深刻で、傷つくことを畏れて初めから無かったことにする、いわば無常が歌われます、「みなさんに捧げる、小雨からの子守歌です」。

四月初めにビートハプニングに出演予定だったのがかなわなかったところ東京のバンドが自分たちの曲を歌ってくれたこと、ビートハプニングの主催者の方への感謝。

「東京のバンド、友達に、精一杯の愛を込めて、次の曲を捧げます」、四曲目「友達をつくろう」、キーボードの西山さんの歌う「一人で生きてるわけじゃないよ」という歌詞が沁みます。

「どうも、雨先案内人です」、メンバー紹介、四月二十六日のスリーマンの紹介。かがんでドラムを直す晴太郎さんを見て、隠れているように見えると言うことからか「決して彼はシャイじゃないんですけど」と西山さん。

五曲目「笑って死のう」。「悲しいだけでは物語は始まらない」、まるで今回の地震を歌ったかのような歌詞が身に迫ります。
「どうもありがとう。雨先案内人でした。また会おうぜ!」。

終演後、メンバーの一人が顔を両手で覆っているのが見えてしまいました。涙を人に見せない、人に涙を見せたところでどうにもならないのだという思いを感じると同時に、どこかで「絵」として涙を期待していたわたくし自身の軽率さにも気付かされました。

人と人とは果たしてお互いに理解することができるのだろうか?むしろそれが不可能であることを率直に認め、そこから始めるべきなのではなかろうか?そんなことすら考えさせてくれた渋谷lushでの雨先案内人ライブでした。