秋葉原クラブ・グッドマンでSAX RUINS(吉田達也、小埜涼子)を聴きました。
ドラムの吉田さんを聴くのは十二年ぶりです。前回は新宿ピットインで、カノウさん(加納さん?ごめんなさい、漢字を思い出せません)という女流ピアニストのトリオ、サックスが今をときめく菊地成孔さんでした。

吉田さんは大変なテクニシャンで今回も素晴らしいドラム技術を開陳してくださいましたが、中でもハイハットの豊かな響き、ストレスの無い鳴りは特筆すべきと思いました。この方はハイハットだけで音楽を作れるでしょうね。
アルトサックスの小埜さんは単音楽器であるサックスにエフェクターを装着して和音やさまざまな音色を聴かせてくれました。リー・コニッツが「ステレオコニッツ」というアルバムでVaritoneというエレキ・サックスを吹いていましたが、今日の小埜さんのサウンドに通ずるものがありましたね。
吉田さんも小埜さんもそれぞれの楽器の傍らvoiceも担当し、多彩な表現を目指しているのだなと感じさせてくれました。
今日はドラムの祭典なのだそうで、目的だった太平洋不知火楽団の他に良いバンドが聴けて幸いでした。