ダイハツ・タント VS 日産プレーリー | すべて俺のせいさ!

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現在、軽自動車の中で売上ナンバーワンを記録しているダイハツ・タント。


何故ナンバーワンになってるかというとご存知の通り、同社のムーヴやスズキ・ワゴンRなどと比べ背が高くて車内も広く、リアシートも前方に格納できて小さな子どもなら車内で着替えが可能なため、子育て世代の母親に高い支持を得ているからだ。


これらだけでは別段商品価値はないが、このクルマの一番の特徴はセンターピラーをなくして開口部を広くしたことが大きな魅力。これなら子供が車内の乗り降りを簡単にできるし、ベビーカーをそのまま積んだりできるので利便性はすごく高い。


しかし、タントのようなピラーレス構造をしたクルマが過去にあったことをご存知だろうか。
そう、1982年(昭和57年)8月に登場した日産のプレーリーというクルマが既にセンターピラーをなくして(両側ともピラーレス!)開口部を広くとり車内の乗り降りを容易にしていて、当時としては斬新で前代未聞な構造だった。


ところが、このセンターピラーをなくした構造がボディ剛性とシートベルトアンカーの設置場所に問題があった。当時は今と違って衝突安全基準が厳しくなく、センターピラーレスのクルマは横からの衝撃に弱いと問題視されていた。

プレーリーが出た頃は各社がこぞって4ドアハードトップセダンを市場に送り出していたが、やはりボディ剛性の問題により平成に入ってからは姿を消し始めた。


現在のタントはもちろん衝突安全基準をクリアしており、センターピラーはスライドドアに内蔵しているためシートベルトアンカーの設置場所に問題はない。


結局、2代目以降のプレーリーはセンターピラー付きとなってピラーレスのクルマは一代で終わることになった。

ようは初代プレーリーは時代を先取りしすぎたことが裏目に出て批判されたが、ピラーレスが理解してもらえるようになるのは時間が必要だったかもしれない。


というより今のタントがセンターピラーレスにしてるのは、ダイハツがプレーリーの構造を参考にしたのかもしれないが・・・。


よってこの勝負、動力性能だけはプレーリーが勝ってるが、現在は実用性重視なので総合的にみるとタント圧勝で決まり!



※2015/9/22 追記