今回の展示は、2016年5月16日~22日(日)までとのことです。
・調布を描いて50年 中川平一個展が開催中|調布市
(チラシより)
中川先生は1930年代生まれで、東京芸術大学卒業後、小学校の図工の先生を務める傍ら、主に調布の風景を50年以上描きつづけておられるそうです。
深大寺などの史跡の風景だけでなく、なにげない民家、農家や公園、調布飛行場の大きな桜など、地元住民として知っている風景や、これは知らないので見にいきたいと思うような風景の絵画がならんでいました。
とくに、商店街のとうふ屋やクリーニング屋、美容室などの、建築されてから40年、50年経っているであろう建物で、そのお店のご主人さん、女将さんたちがお客さんとやりとりをしている様子を描いた絵画は、とても貴重なものと感じました。
日本社会もごく一部の人々以外においては不景気が続き、また、調布駅前も京王線の地下化による再開発の影響のためか、旧甲州街道沿いの昔ながらの商店がどんどんなくなってしまってさびしいものがあります。中川先生の絵画にはそのなくなる前の風景が多く含まれていると感じます。
この中川先生の絵画展は今後も続いていってほしいと思いました。
ここ数年、文化会館たづくりは、”ワークショップ”にこだわっているようで、中川先生や武者小路実篤などのしっかりとした展示を行わず、地元住民としては名前も聞いたことのない写真家や、ダンボールとガムテープで作った現代アート(?)ばかりを1階の大展示室で展示しているようです。
しかし、そういうお手軽な”ワークショップもの”もよいですが、たまには中川先生や武者小路実篤、水木しげる氏などのどっしりとした本格的な展示を1階展示室で行ってもらいたいものだと思います。
なお、中川平一先生の画集は、調布駅北口の真光書店で販売されています。
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