本当にありがたい話しです。
お陰さまでもの凄い量のお仕事のご依頼を受けてます。
暗い経済の話しが見え出した7月以降当社も8月、9月と
売上が下降し、それもすべてお客様サイドの景気の悪さ
からお客様都合でのカットで、私自身も落ち込んだ経緯
もありました。
当社ばかりでなく派遣業界全体が大打撃を受けているのは
皆様も新聞等で知っているかと思いますが、本当に派遣
業界は、これから大変な時代になると思います。
そんな中売上の分析をし、現場も調査し色々な分析をした
結果出た答えは
派遣は、あくまでも派遣であり都合が悪ければ即カット
されるビジネス上大変不安定なビジネスモデルだ
という現実を理解しました。
つまり、人が必要な時は派遣を多く使い、必要なくなれば
カットできるメリットが、お客様の派遣を使うメリットであり
企業として重要なセクションとして派遣を認識している企業
様は、外資系以外はごく稀だといういうことです。
そんな事を現実として見た私が、8月後半から営業部隊に
も戦略変更を指示し、トップ自らトップ営業を展開した結果
明日から11月を向かえる今きずいたのが、もの凄い量の
お仕事の受注数でした。
私含め営業幹部は、幹部自ら各顧客と折衝し将来の戦略
もお互いに協議し、来年を見据えた体制を相互に立ち上げ
大きな仕事を多く受注することができました。本日も私含め
幹部が大きな案件を受注できました。
他の派遣会社が大苦戦する中で、唯一私どもが他社と違い
生き残れる大きな要因だったのが、売上の50%が、ただの
派遣でなく、業務を一括でアウトソーシングで請負部門売上
を持っていた理由です。つまり派遣50%+アウトソーシング
部50%の売上構成でしたので、派遣が駄目なら私ども一番
の得意分野である、業務一式をすべて立ち上げから請負う
総合アウトソーシング部門が、ここにきてお客様との戦略に
マッチしたためです。
来年はほとんどの企業が派遣の3年満期に触れるので
基本的には派遣は使えません。それも3ヶ月と1日。
そうなると業務が廻らないので、お客様としては、業務全部
をアウトソーシングして対応してもらい継続してもらいたい
企業が沢山増えていきます。もちろん景気の悪い自動車
業界のような工場派遣はまったく駄目ですが、通常の
業務で必要な業種は、今後も人は必要です。
当社も、社会情勢や今後の展望を調査し、その上でターゲット
を絞り営業展開した結果、見事にお客様と私どもの方向が
マッチして、大きな受注につながってます。
逆に、これだけの人材を稼働させるための資金面のほうが
大変そうです。どうしても大きな仕事を受注すると、お金は
先に出ますので、売上が伸びれば伸びるほど資金は大変
です。
正直これだけの受注に対して人を集め配属して管理する
面は、まったく心配してませんが、アウトソーシングの場合
は、それなりの準備として投資も必要ですし、運転資金含め
大きな資金は必要となります。
社長業として一番の仕事は、資金の工面でしょうから
11月からは、資金と受注のバランス取りが、私の仕事に
なっていくでしょう。
正直怖いです。
営業部隊も各営業所も皆戦闘態勢で日々配属数を増やして
ます。まだ暮れの繁忙期前に、当社は繁忙期を迎えたと同じ
状態ですから、これから何もしないでもご依頼が増える事を
考えると、正直受注量が怖いです。
日雇い派遣でなくすべて長期の受注ですから、企業側として
はありがたい話しですが、年内にどこまで対応するのかも
見極めも必要でしょう。
不景気こそチャンスですから、今こそ自社のポリシーや理念
とビジネスモデルを再確認して、世の中に打って出て行けば
必ず答えは返ってくると思います。
苦しい3ヶ月間でしたが、長い人生の中で大変色々と勉強さ
せて頂いたし、経営者としての判断に対する責任の重さを
実感しました。
社長の悩みは尽きないし、今の自分自身不安な事はいくつも
ありますが、未来を信じて頑張るしかないと思います。
自分を信じ時の流れの中で時流と自己判断で方向を決め
決断するのが、社長の仕事です。
それがたとえ間違っていようが、社長は決断するしかない
それが仕事です。
大変ですが、頑張るしかないですね。