いやはや想像以上に景気が悪い。
VCが投資しているベンチャーで経常利益がプラスになっている
企業は3割満たないとの事。投資した9割が失敗、残りの1割で
採算取っていたのが、この景気の悪さと市場の悪さで全滅に
近いとの事です。
異常な事態というか、これが本来の姿でここ何年かが異常な
バブルで数字のマジックで踊らされていただけである。
ただ、その影響で金融機関は貸し渋りが酷く、あらたな融資を
引っ張るのは上場企業でも厳しい中で中小企業が融資を受ける
のは、それはそれは大変で世界である。
税理士に聞いてもVCに聞いても金融機関の方々に聞いても
間違いなく貸し渋りが起きているそうです。こんな状態で会社
経営ができるのでしょうか。
1割の勝ち組優良企業にお金が流れて、残りの9割にもランク
が割り当てられて低いランクは、世の中から切捨てられる厳しい
時代に入りました。資本主義の本来の姿になるのか、、、、
今から会社を始めたい人は、それなりのバックボーンがない限り
止めたほうがいいでしょう。初めは自己資金で廻るだろうけど
企業が成長期に入ると、売上が伸びれば伸びるほど資金が必要
になる。そこをどうバランス取るのかが難しい。従来であれば
銀行が貸してくれたけど、今は新しい会社には銀行は貸付を
しません。利益が出ているのは当たり前で赤字も駄目。
黒字でもB/S側に、変な滞留資金が見えると即アウト。
これから会社を始める人は、利益を見るP/Lより資産を見る
B/Sをよく勉強して、B/Sを良くする経営をするべきです。
そうすれば銀行は、笑顔でお金を貸してくれるでしょう。
そんな中で当社は、厳しい中であるが、二つの新規事業がスタート
したりM&Aで10月から新しいセクションを吸収したり、今ある事業
へのシナジー含めた事業を拡大している。確かにそれなりの相当
なお金が投資されているが、何事も売上と利益が回収されるまで
は資金が先にでるのは普通なのでこれは仕方ない。
ただ、私が手がける投資は、運転資金で出る資金の回収サイクル
も3ヶ月以内に回収可能な内容しか投資しないので、一時は大変
だけど回りだせばそれはそれで利益は大きく回収できる。
この辺の判断が、ある意味賭け事だと思う。経営は。
決めるまではそれはそれで悩むし考える。
今回の投資も私の判断。
他のセクションが景気低迷で客側の都合で売上ダウンした部分
の補填は、私の今回の3つの案件で補充した。それも新規部門で
手間もかけずに。ダウンした部門の売上も来月から補填OKのようだし
今回加えたセクションが加わると、大きな利益とシナジー効果に
つながる。
リスクは?本当にこの内容は大丈夫か?相手は?回収サイクルは?
社会的に意味のあるビジネスなのか?
悩む悩む。でも7割いけると思ったらGO。
今回もそうだし、すべてタイミングだと思う。
古くからの友人から言わせると、私は堅いという。
でも私はそう思わない。
賭けに出て勝負したことで何度も失敗も人にも騙されている。
でも挫けてないだけ。人がいいのか騙されるし損な立場が多い。
これは経営者の勘というか賭けの領域に入ると思うけど、本来な
ら資金を使わず貯めて耐える時期でもあるのだろうけど、商売
は、攻めることを忘れたら既存の売上を当てにして経営していた
ら数年も会社は持たない。お客様の8割は消える物だと認識して
常に新規営業と既存客フォローをしていかなければ、向こうから
お願いしますとお客様がやってくるなんてものは、勝ち組企業以外
はない。だからこそベンチャーは常に新規開拓を心がけなければ
先はないと思う。
しかし、大きな資金は出て行く。
この投資した資金が何倍になるのかがポイント。
ほぼ毎日お金は先に出るが売上も利益も増える案件の決済を
私に求められている。案件や利益の元が見える話しがくるだけ
幸せである。
あとは、経営者の判断で右に曲がるのか左に曲がるのかが会社の
運命を決めていくのだろう。
やはり最後は社長の運なのか。
役員会であれ会議であれ決めるのは最後は社長の仕事。
社長の責務は重い。非上場は。