昨日当社で約10年勤めていた営業が辞めることになった。

ただし本人は辞めたくなかった。


私は会ってはいないが、当社の役員や幹部の前で


辞めたくないです!私はこの会社が好きなんです!


と大粒の涙を流しながら話していたそうだ。


彼は、当社の営業として10年生きてきた。そういう意味では、

色々と人間的に問題は多かったが、天才的な営業開拓力を

信じて私は彼を認め社員達が色々と言おうと、私の判断で

認めてきた。


しかし、これ以上問題を放置することは当社の組織、そして

お客様や働く現場の人達にも迷惑かかると判断し、苦渋の

選択だが、彼には営業から別のセクションへの移動を命じた。


しかし、彼は「僕は営業がしたいんです」と彼のプライドを

譲らなかった。。。。。


彼の最大の問題点は


1.人が怒るような行動、言動、発言をして傷つけていることに

  気がつかない感性。そして、その事を理解しようとしない


2.自分の気分で人を怒鳴ったり常に自分の都合で相手に

  接する。


3.情緒が不安定。その時の気分で発言内容が全然変る


4.自分は凄い。自分は営業できるんだっとプライドが高く

  人の話を聞かず悪いところを理解できない。


正直精神的におかしい状態なのかもしれない。


彼ともう一人も今日付けで退職する。彼も私の一番苦しかった

5年前に移籍していただき慣れない仕事で努力してきてくれた。

そういう意味でこの二人は、古株である意味別枠で置き去りに

してきた人材だった。


彼ら二人の共通点は


マイナス思考


この感性があるかぎり何をやっても駄目だ。それを治そうと周りが

色々とアドバイスしても40歳以上にもなると、人としてのプライドが

邪魔をして考えを変えることができない人が多い。


そこが、人生の大きな分岐点だろう。


もし、彼らが人の話を聞いてプラス思考に考えを変え生き方を

変えていたら私は大変嬉しかった。しかし、彼らは変れなった。


残念だが、会社が大きくなり外部から新しい社員が沢山入ってくる

と、古くからいた甘えのある人材は、どうしてもついてこれなくなる。


昨日の彼にも本当は下からもう一度這い上がって欲しかった!


そして、人の気持ちを理解して相手の立場にたった行動を起こせる

人間になってもらいたかった。


残念だ。。。。


昨日夜彼と電話で話したが、まったく今回なぜこのような事態になった

のかどうか、彼は理解できていなかった。口では理解してますといって

も私にはわかる。


彼は、なにも理解してない。人の話を全然理解できてない。


ここまで馬鹿だったとは悲しい。


彼を可愛がってきた私は悲しい。


しかし、会社が変るためには今はしょうがない。


下の者は、社長の決断を見ている。


社長は孤独の立場だ。


売上と利益を伸ばすための悩み。特に売上を伸ばす悩みは大きい。

そして、組織をどう動かし、どうやって会社をホップステップジャンプ

と大きな曲線を描けるようにするには。。。。。。と日々考えている。


社長って本当大変な仕事だ。


ただ、今日は月末で中小企業の社長としては支払で一番頭が痛い

時でも私は資金繰りの心配をしないで平和に仕事ができているの

はありがたい状況だ。


これも融資して頂いている各銀行やお客様からの売上、そして、そこ

から利益を生みだして頂いている社員、現場のスタッフのお陰だ。


もっともっと会社を大きくして全員に還元できる会社にしないと。


そうしないと、私の悩みは消えないだろう。


皆に還元できる企業。


それが私の目標だ