↑こちらの記事の続きです










「将来、産まれたこどもとドナーが

会うことは必ず必要なのでしょうか」と

私も時々、質問を頂くのですが


まずはこどもが会ってみたいと

思えば会ってもよいと思いますが

実際にドナーに会ってみたら

イメージしていた人と違ったと感じて

こどもが傷つかないようにしっかりと

事前に「準備」することは必須だと

考えます


こどもを守るためにもです


事前に専門家を介入して準備をしてから

会うことが望ましく

こどもの生涯を通してこどもがドナーと

会うのは1〜2回、あるいは2〜3回が

限度だと私は思います


まるで「親戚のように」自由にこどもと

ドナーが会うような関係は

後々、トラブルに繋がる可能性を

私は感じています


これは「異性夫婦」に限った私の

個人的な考えです












レズビアンカップルや選択的シングルなど

「生まれた時からお父さんがいない」

このような環境の家庭の場合は


ドナーの存在が異性夫婦とは

全く異なってくると私は思っています

それによってドナーのことをお父さんと

呼んだりするのかもしれません


ここでレズビアンカップル、選択的

シングルの精子提供と

異性夫婦の精子提供とは


分けて考える必要があるかと

私は思います


日本の異性夫婦による精子提供は

妻と籍の入っている男性が法的な

父親となります


つまり実父になります


実父がいるのに

ドナーのことをお父さんと呼ぶことに

私は違和感を感じてしまいます


精子提供の場合は男性が当事者に

なりますから


赤ちゃんの時から実の親子として

暮らし、育ててきたこどもが

18歳になりドナーと面会した時に


自分の目の前でこどもがドナーのことを

「お父さん」と呼んだら…

実父はどう感じるでしょうか?


このようなことを考えると

生まれたこどもが生涯に渡り

ドナーと会うのは1〜2回、2〜3回が

限度ではないかな?と思いますし

 

実父がいるのでドナーと親戚のような

関係を作ることにはあまりメリットを

感じておりません


ドナーとの面会はこどものためですが

親の精神的な犠牲を放置することは

家族形成としてあまりメリットが無いと

私は感じます


精子提供の場合なら実父の心のケアも

しっかりやるべきだと感じます


ここがレズビアンカップルや選択的

シングルによる最初から父親不在の

精子提供とは、はっきりと異なる

部分だと思います


私のブログをお読み頂いている方は

このようなことを理解し

精子提供と言っても一括りにせずに

分けて考えて欲しいなと思います


母親、父親、こども、ドナー

誰かが我慢を強いられたり

誰かが他の家族の

価値観の犠牲になるような

家族のありかたは私はよくないと

思っています


卵子、精子提供は

母になりたい女性

父になりたい男性

生まれてくるこども

ドナー


この4者の

メンタルのケアが必ず必要になって

きます


・治療が始まる前のケア

・治療が終わってからのケア

・子が産まれてきてからの継続的なケア


最低でもこのような心のケアが

必要だと強く感じます

一人一人がしっかりとケアをされないと

ただこどもが産まれたという事実だけで

誰も幸せになれない家族が出来上がって

しまいます


母、父、こども、ドナー

全員が尊重され大切にされることが

これから産まれてくるこどもの

幸せに繋がると私は思います










異性夫婦による精子提供と

レズビアンカップル、選択的

シングルによる精子提供では

異性夫婦の精子提供と違い


「最初から父親不在」という違いが

あることから

「ドナーの同義的責任」についても

変わってくると思います


私はレズビアンカップル

選択的シングルによる

「最初から父親不在」の精子提供


あるいは「最初から母親不在」の

卵子提供については


親になる権利の前に

産まれてくるこどもの生育環境の

整備が全く足りていないと感じています

「最初から父親不在」

「最初から母親不在」

これをどう物理的にもこどもの精神的にも

埋めて行くのか?

産まれてくるこどもの

父親、母親への想いは?

このようなことについて生育環境の

整備が十分ではない状態での


「親になる権利」の主張は

ちょっと違うんじゃないのかな?と

思います


だからと言ってよくある

だったらドナーに父親、母親役をやって

もらったら的な安易な発想には大反対です


ドナーの道義的責任と

父親、母親役を務めることは全く

別の問題だと感じます


大きくなったこどもと会うことは

ある意味において

ドナーの道義的責任かもしれませんが


ドナーが産まれてきたこどもの

「父親役をやる」「母親役をやる」

ことは道義的責任ではないと思います


ディランさんは

ある家族にはめちゃくちゃサービスして

ある家族にはあまりサービスができない

これで悩んでいるわけですよね?


おかしな話しだと思いませんか?


ドナーとしての道義的責任よりも

父親役としての役割りの方が大きいならば

これは

「ドナーの人権を法的に守ること」からも

逸脱していると私には感じられます


ドナーはあくまでもドナーで

「生まれてきたこどもの親ではない」と

私は思います


親だとするなら産まれてくる

ことものためにも法律を変える必要が

あると思います


ドナーが親の役目を果たすなら

それはもはや「精子提供」でも

「卵子提供」でもないと私は思います


ドナーが子育てに参加するのなら

それはもはや「精子提供」でも

「卵子提供」でもないと思います


法的にも問題ありありだと感じます


ここはこどものためにも

「有耶無耶」にするべきでは

ないと思います


ドナーの立ち位置をこどものためにも

しっかりと決めた方が良いと私は

思います


特に異性夫婦の精子、卵子提供であれば

法的な親とそうでない親が2人いる

ということになり

こどもの混乱を引き起こす可能すら

あると私には思えてしまい心配です


異性夫婦の場合にはこどもの混乱を

避けるためにも

「法的な親」と「ドナー」ときちんと

分けて認識した方が私はよいと思います


異性夫婦の場合なら最初から実父が

いますので

ドナーはあくまでもドナーであり

親ではない、と言い切れるかも

しれませんが


最初から父親不在の精子提供の場合

話しが非常に難しくなってくると

感じます


しかし、ディランさんは

良心の呵責から精一杯

父親としての役割りを果たそうと

しています


ディランさんには酷なようですが

ここはしっかりと「ルール」を決める

必要があると思います


あまりにもドナーが父親役として

何十組もの家族に入り込みすぎた場合

何十人ものこどもたちの気持ちは


どうなるのでしょうか?


そしてディランさんが父親として

入り込んでいく家庭の数はこれからも

どんどん増えていくわけですよね?


ドナーがこれから産まれてくるこどもの

父親、母親役をつとめることが前提の

精子、卵子提供は

もはや「精子提供」でもなければ

「卵子提供」でもないと私は思います


あまりにも大人の都合だらけのように

私には感じてしまいます…


あなたは自分のお父さんが100軒の

家庭を持っていて100人以上の

きょうだいがいたとしたら


どう思いますか?


私ならディランさんに

今のような極めて危険な「我流」の

支援活動はやめて

違う形の支援を考えるようにお伝え

したいところです


こどもたちが思春期になったら

反抗期がきたら…

とてもじゃないですがディランさん

だけではどうにもなりません


これではいつか

ディランさんもたくさんのこどもたちも

共倒れしてしまいますよ


この場合

ディランさんを支えて活動に協力して

くれる人を見つけて

支援員と一緒に活動することが必要であると

私は考えます


でなければディランさんもこどもたちも

「最終的に幸せにはなれない」と感じます









このような本を読み

児童福祉の視点から考えると

異性愛者、同性愛者に限らず

告知した、してないに関わらず


卵子提供家庭

精子提供家庭

代理母家庭

養子親家庭

里親家庭

片親家庭

ステップファミリー家庭

LGBTQ親家庭

若年親家庭

高齢親家庭

障のあるこどものいる家庭

障がい親の家庭


殆どの家族が「リスク高」な家族と

思えます


養子家庭や里親家庭は美談に

なりやすいですが

上記した2冊の本を読めば

そうでないことが分かります


何故?リスク高なのか?

「だって、人間だから!」なんです

この世に完璧な人間なんて一人も

いません過去にもおそらく未来にも


だからこそ「支援を受けながら」

「健全に暮らす」ことが大切なのです

特にこどもの生育環境を整えることは

大切です


こどもの権利条約にもなっています












年間3〜6万人は多すぎますね!😡

私はアメリカの生殖補助医療に対する

世間の価値観はあまり良いとは思って

いません、個人的に


年間3〜6万人ものこども全ての

ケアをするとなると相当な努力が

必要なはずです


しかし殆どが「親の自由」の名の下に

放置されています…


私の自助には海外在住の方からも

ご相談が寄せられます


外国は日本と違って

親になる自由は確かに存在している

ように感じますが


果たしてその自由がダイレクトに

幸せに繋がっているとは思い難い

側面も感じます


精子提供で生まれた子どもが遺伝上の父親に会えないような社会は、許されるべきではない」


↑私はここには異論があります

異性夫婦の場合

最初からお父さん、お母さんが

揃っているから


「ドナーは安心して精子や卵子を

提供できる」のではないでしょうか?


何故?最初から産まれてくるこどもの

父親役、母親役をやる前提なので

しょうか?


レズビアンカップル、選択的シングル

ゲイカップルによる卵子提供、

代理母など


ドナーが父親役、母親役をすることが

道義的な責任が前提になっている

精子提供や卵子提供はおかしいと思います


何度も言いますが

それならばレズビアンカップル

選択的シングル、ゲイカップルによる

精子提供や卵子提供は

もっともっと議論する

必要があると私は思います


場合によっては異性夫婦の

精子、卵子提供とは別の法律が

必要だと思います


産まれてくるこどものためにも

様々な当事者を

「同じ法律」にすることには

私は反対です


ディランさんも全てをひっくるめて

論じているところが私には非常に

引っかかります











↑こちらについては

丸っと同意です











ここは私はディランさんとこの記事を

書いたライターさんとは180度

違う考えです

自然妊娠であっても親の価値観が

強すぎればこどもに皺寄せがきます


虐待

ネグレクト

相対的貧困家庭

教育虐待

離婚による子の連れ去り


これらは全て

「法的な親」による行為です


法律で親になる権利を与えられていても

このようなことは枚挙にいとまが

ないのです


虐待されネグレクトされ

親の離婚で傷ついたこどもたちは

どうなるのでしょうか?


そこまで思いを馳せる必要が

あると思います


親になる権利だけ主張して





↑このようなこどものケアや支援は

行政に丸投げですか?

あまりにも無責任ではないでしょうか?


親になる権利を主張するなら

このようなこどもを具体的にどうして

いくのか?考えて欲しいのです


ただ親になる権利だけ主張することには

私は個人的に全く賛成できません


私のところには日々、様々なご相談が

入ってきます

最近では深刻なご相談が増えております


そのような家族がいることを

知っている私からしたら

「親になる権利の主張」は

あまりにも無責任で何も知らない

「お花畑」のような考えだと

思えてしまうのです…






↑だから私はこのような

オープンチャットを開設しました


親になる権利と産まれてくるこどもの

権利については

私はこのように考えています


親<こども


です


大人の方が子ども(赤ちゃん)より

全てにおいて勝っているわけです

日本の児童福祉では

小さきものの権利が優先されます


最初から父親不在

最初から母親不在

異母きょうだいがたくさんいる

異父きょうだいがたくさんいる

愛しているからこどもには告知はしない

こどものためを思って告知はしない

愛情いっぱいに育てるから大丈夫です


これらを強いられるこども

受け入れさせられるこども


親になる権利がこれから産まれてくる

こどもより優先されるということは

このようなこどもが増えるということです


これが本当に家族にとっての

幸せでしょうか?


私の今までの自助活動では

「最初から親目線での卵子提供は

途中で親が息切れしてしまう」

方が多く

(卵子提供したことを後悔して

しまう方も少なくないのです)


「最初からこども目線で卵子提供を

考えた方のほうがメンタルが安定

しやすい」です


こどもを第一に考えた方が上手くいく


親子関係とは家族とはそのような

ものなのです…


最初からこども最優先で考えれば

途中で卵子提供を後悔しなくて済み

ますし苦しまなくて済みます


後悔しない卵子提供になるようにと

私の自助でしっかりと

お話しを聞いて欲しいのです











↑こちらについては国内のエージェントや

バンクから反論がきそうですが…


国内でビジネス展開している

エージェントやバンクと

海外のエージェントやバンクを


「一緒に語ること」は返って

日本国内在住で卵子提供を考えている

人々を「混乱」させるので

あまりよいとは思えません


国内で展開しているエージェントや

バンクにはまた違った「課題」や

「問題」がありますから


ディランさんが利用したバンクは

記事を読む限りだとかなり「悪質」な

バンクに感じます


「精子は精子バンクの商品であり、一度提供した精子は精子バンクのもので、私の権利はないと言われたのです」


あまりに酷い理屈ですね

呆れてものも言えません


これから産まれてくるこどものことなど

1ミリも考えていませんね…


卵子提供は

最初から継続して支援を受けることが

大切であり

支援ありきの卵子提供は幸せに

繋がる可能性があります


5年以上、自助活動をして

そのことを強く感じています


是非、そのことを

たくさんの方に知って頂きたいです