乳歯の行方 | 妻と生きた日々、それからの日々

妻と生きた日々、それからの日々

2020年9月妻を子宮体癌で亡くしました。わずか10か月の闘病生活でした。
ここでは妻と一緒に過ごした日々、闘病の思い出、妻が亡くなってからの日々などをつらつら綴っていこうと思います。

これまで何度がブログに書いているように、我が家は共働きだったため、幼稚園では預かり保育をお願いしていました。預かり保育とは、働いている親のために夕方まで子供の面倒を見てくれる制度です。

今回はその頃の話です。

 

年少~年中のいつ頃のことかは忘れましたが、ある日の夕方息子を迎えに行くと、息子の乳歯が抜けたということで、保育士から息子の歯を預かりました。帰宅後に抜けた乳歯を確認していると、息子からこんな話が飛び出しました。

 

抜けた乳歯を枕の下に入れて寝ると、翌朝おもちゃに変わるらしい

 

預かり保育を利用している友達から聞いたそうです。

 

息子:僕もやってみたい。

私:じゃあ、今日寝る前に枕の下にいれてみようか。

 

息子を寝かしつけるときに、息子の枕の下に抜けた乳歯をセットしました。確か息子自身でセットしたはずです。

そして息子の就寝後、妻とおもちゃに交換するか相談しました。

「玩具菓子に付いているおもちゃくらいならやり過ぎではないだろう」ということで、夜遅くまでやっているスーパーに玩具菓子を買いに行き、おもちゃだけを取り外して息子の枕の下にある乳歯と入れ替えました。

お菓子は私の机に隠しておき、息子がいないときに私が食べました爆  笑

当時は和室に三人分の布団を敷いていました。息子の布団は真ん中で、そこに寝かしつけるわけですが、妻や私が寝る頃には、必ず妻か私の布団のどちらかに移動しているので、おもちゃの入れ替えはものすごく簡単でしたニヤリ

 

そして翌朝。

興奮した息子の声で起こされました。

息子:パパービックリマークパパー!!

私:んんー?

息子:ホントにおもちゃになっている!?

私:ええ!?じゃぁ、友達の話は本当だったんだね

息子:うんビックリマーク

 

このときの息子の心底驚いた表情

疑うことを知らない純粋な目

 

そんな顔を久しぶりに思い出しました。

これもブログを書くために昔のことを思い出そうとしている影響なのでしょうか…。

だとしたら、ブログを書くのも悪くないですね。

 

その後も乳歯が抜けるたびに同じことをしましたが、純粋に驚き、喜んでいたのは2回目くらいまでで、それ以降はおもちゃに変わるのが当たり前になってしまって、そこまで興奮することはなかったです。

もちろん、そんなことはありえないですし、信じられても困るので、小学校の高学年くらいのときに種明かしはしています。

 

 

さて、当時おもちゃと入れ替えた息子の乳歯。

すべてティッシュに包んで大切に保管していたはずですが、なぜか見当たりません…えーん

せっかくなので、乳歯の写真を載せようと思っていたのですが…。

でも、よくよく考えると、他人の子供の抜けた歯の写真なんか見ても、気持ち悪いだけですよね。

 

ということで、代わりに純粋だった頃の息子の写真を載せておきます。

幼稚園入園直後のいちご狩りの写真です。

16年前、3歳の頃です。

 

後ろに写っているのが妻です。

妻のブログには抗癌剤の影響で髪が抜けた写真しか載せていなかったので、髪がある妻の写真を載せたくなりました。

 

こんなかわいい頃があったなぁ…。

子を持つ親であれば、だれでも抱く感想ですね。

そして息子の成長という未来だけを見ていたあの頃がどれだけ幸せだったかを、今つくづく思い知らされています。