訪日(第173You Tube(哲学の性質について)、田母神俊雄)(#78)
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You Tubeを立ち上げた
対談に参加したい人は、
⓵ 木庵のメールアドレスをクリックする。
メールアドレス:takaonaito03@gmail.com
⓶ どのようなトピックス、日時などを木庵と話し合う。
⓷ 実際にズーム上で対話をおこなう(自動的に録画できるようになっている)。
⓸ ズームで録画したものを、You Tubeに移動(木庵の作業)
⑤ 出来上がったYou Tubeのアドレスをブログに掲載。
⓺ You Tubeのアドレスをクリックすると、誰でも対話の様子が見れる。
*顔を隠したい人、仮の名前でもよい(勿論木庵の顔はだす)。
*二人以上もできるが、40分でズームは切れる(延長する場合は、再開する必要あり)。
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木庵のZoomミーティングに実際に参加する場合:
下のURLをクリックする。
https://us04web.zoom.us/j/5582589118?pwd=b0xsUHBQM2NYb0NNVFdYK3JSY2daUT09
ミーティングID: 558 258 9118
パスコード: 2BaZGd
*URLをクリックするだけで、ミーティングルームに入れる(ミーティングID、 パスコードの入力は必要ないよう)。
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木庵の般若心経(3回目)
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https://youtu.be/ZRq3bKOLgLQ
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第173You Tube(哲学の性質について)
https://youtu.be/i9qVX4e7fIo
私(カーター先生)は 、Wittgensteinの説に対して多くの異論がある。私の知る限りにおいて、Wittgensteinの説は、一つの例、ゲームという言葉だけを挙げているに過ぎない。私はこのようなごく小さいことを、かくも重要な問題として取り扱うことなどしない。このことは、Wittgensteinへの批判として、それほど重要なことだとは思わない。誰か、Wittgensteinの説に挑戦しないのだろうか? いや、疑いなく、誰かがやっている。しかし、それはそれほど激しいものではなかった。Wittgensteinに対してよい反撃をした人は、プラトン主義者である。ただし、人数は少なく、低い評価しか受けていない。しかも、誰も彼等の言うことを聞こうとしなかった。Wittgensteinの説の一つの欠陥は、全ての概念がよく似ていて、一つ挙げられている例が、全てに適応しようとしているところにある。ここに3つの興味ある観点がある。
⓵ゲームのような人間が作り出した工夫の対象物について、⓶金や象、ある物理法則のような自然対象物、⓷理想について言及するもの、それはむしろ理想的な判断基準であるが、それに2、5、プラス、マイナス、時間、空間、直線、鋭さ、単純さなどの数学的概念は、全て科学やエンジニアリングにおける関係である。それに対して、正義、愛、幸福、美徳などの価値基準は、哲学が関与することである。
人間が作り出した工夫の対象物は、定義できない。我々が工夫して作り上げたものは、修正することができる。それに、流動的である。であるので、固定した定義など設定できない。ゲームという言葉は、勿論、この最初のカテゴリーの中にある。Wittgensteinが他の2つのカテゴリーにおいても検証しているとすると、彼は即座にそのようなアプローチは馬鹿げていると判断するだろう。確かに象は単に似ていないということだけではない。動物界の同じ類でも種でもない。そのことは遺伝学で証明されている(木庵注:同じだと思うのだが)。
物質である金は、確かに存在している。そして、化学構造として完全な定義が出来る。物理の法則は、一つの空間と他の空間との間の単なる類似性があるというだけではない。
「鋭さ」ということについて、どうなんだろう? 「鋭さ」というものがあるのだろうか? 一応答えはNO である。鋭さは物ではない。鋭さは考えであるというより、もっと正確に言えば、関係の概念である。ある種の判断をするときに必要な概念である。特に2つの切る道具の「鋭さ」を比較するとき、使われる言葉である。たとえ「鋭さ」というのが物ではなくても、普遍的な概念がある。ある理性的な存在が、切るものを必要としよう。その時に、鋭さという概念が必然的に現れてくる。そして、すぐに、また後に、理性的な存在は、鋭さの正しい定義を発見するだろう。これは、たとえ、人間の世界でも同じである。このことは、どのような宇宙にいる理性的な存在においても適応できる。鋭さの概念は、それが適応するものに対しての本当の役目を果たしている。誰も数学の概念について合意する。それは、発明ではない。論理も合理的な概念として考えている。合理的な概念についての、激しい論争などない。なぜなら、それらは、平面的で、一次元のことであるからである。工学は安定した立派になしえた定義の上に建てられた建造物である。哲学の役目はもっと難しい。哲学は正義や真実や美徳のような価値感の概念の定義づけを行う。このような言葉の定義づけは非常に難しい。そして、これらの言葉は人間が関与する。そうであるので、非常に複雑で、混乱を生じさせる。
つづく
講演会、田母神俊雄、「わが思いの丈を語る」#9
「3・1・09田母神俊雄講演会実況、DVDを本ブログより無料贈呈(15名限定)(詳細は#3参照)。現状報告、今のところ日本3名、米国3名。まだ余裕があるので、遠慮せずに、申し込んでください。
田母神は日米戦争への道を解説した。保守の人間にとって常識的な話である。要するに日本ははじめからアメリカに狙われていた。カリフォルニア外国人土地法案(1913年)、カリフォルニア外国人土地法案」(1924年)のあたりからアメリカは日本を仮想敵国(田母神はこの言葉を使わなかった)にして、段々戦争に引きずりこもうとしてきた。そして、堪忍袋の緒が切れ、真珠湾攻撃となった。近頃日本の雑誌でも話題になっているフライング・タイガー(アメリカ空軍の蒋介石援助部隊)に触れた。真珠湾攻撃の一ヶ月前、中国から日本本土空襲を試みようとする計画があった(はっきり聞き取れなかったが、きっとそのようなことだろう)。フライング・タイガーの日本空襲計画があったことは、まだ通説にはなっていないと思う。しかし、フライング・タイガー部隊が編成されたことは間違いない。日中戦争で中国空軍飛行機にアメリカ人パイロットが国民党軍の軍服を着て搭乗していたという話は聞いたことがある。細かな事実関係についての論争は学者に任すとして、田母神の話によればフライング・タイガーのことが北京航空博物館に展示されている。また、アメリカのスミソニアン博物館でも展示されているという。
大東亜戦争の原因は白人の有色人種に対する差別から来ていると言われる。会田雄二の「アーロン収容所」によれば、イギリス女性が日本の捕虜の前で平気で裸になった。日本人を猿や犬程度にしか見ていなかったのである。木庵は会田の講演を聴いている。学園紛争の激しい時代、キャンパス(京都大学)で学生の無軌道ぶりに抗議してハンガーストライキをした方である。苦みきった渋い顔の学者で、近頃彼のような頑固学者が少なくなったようである。
田母神氏の講演の論旨は明確である。ところが講演を聴いて木庵はメモをとっているのだが、そのメモを見ると論旨が外れてしまう。聞き逃したためであろう。その論旨の乱れを気にせず書いてみる。
1)満州事変の原因となった柳条湖事件に触れている。この事件は河本大佐が仕組んだということになっているが、近頃のイギリスやロシアの資料から新しい事実が浮かんできた。通説によると河本は線路に爆弾を仕掛けたことなっているのだが、事件後の列車の写真検分によると、列車の床ではなく天井に穴が開いている。それに河本が本当にやっていたとすれば、東京裁判に連れてきて証言させてもよいのに、中国側は彼を中国で拘束して東京裁判に送り込んでいない。
2)1955年、インドのネルー首相、インドネシア大統領スカルノなどが中心となって、バンドン会議が行われた。参加国はアジア・アフリカからの29ヶ国であり、日本からは鳩山一郎首相の代理として高碕達之助経済企画庁長官が出席した。加瀬瀬英明の父親加瀬俊一も同行していた。日本代表は、アメリカへの遠慮と、参加国から戦争責任などを追及されるのではないかと恐れていた。ところが各国の代表は「この度の戦争で日本が多くの犠牲を払ってくれたので、我々はイギリス、オランダと対等に話が出来るようになった。とても日本に感謝している」と言ってくれた。
ところが、バンドン会議50周年を記念する首脳会議(2005年4月22日)では小泉純一郎は日本の戦争における歴史認識に関し、1995年8月15日に当時の総理大臣であった村山富市の談話(いわゆる「村山談話」)を引き継ぐ声明を発した。
3)世界は腹黒い、日本だけが善人である。善人は悪人の前ではいちころである。
4)靖国問題についてまだ日本は克服していない。サンフランシスコ条約とは戦争終結を意味する。ところが、11条には日本戦犯の刑期を守るといくことが書いてある。そして2項には、これを破棄(?)するときは、連合国2カ国以上の合意を必要とする。
5)A、B、C戦犯として、1000人以上の日本人が処刑された。サンフランシス条約が結ばれ、牢獄につながれている親、兄弟が帰ってくるものと思っていたのに、4)の事情で帰ってこない。そこで日本国中で戦犯解放のための署名運動が行われた。4000万人の署名があつまった。当時の人口は7000万人とも80000万人とも言われているのだから、殆どの大人が署名したことになる。そしてそれをリードしたのが日本弁護士連合会であった。それも社会党女性議員OOつるよ(?)という方が中心になって運動を展開した。だから当時から日本人はABC戦犯といわれる彼等を戦争犯罪者とは考えていないことがわかる。
6)昭和52年のダッカハイジャック事件で福田赳夫首相(当時)が「人命は地球より重い」として、身代金の支払い及び、超法規的措置として拘留中の赤軍メンバーなどの引きわたした。それ以後日本はテロリストに舐められ、横田めぐみさんを始め、多くの拉致事件が頻繁に発生するようになった。ダッカ事件と同じ年に起こったルフトハンザ航空181便ハイジャック事件においては、西ドイツの特殊部隊によって、ハイジャック事件は見事解決された。機長1名がテロリストにより射殺され犠牲となったものの他の乗員乗客は無事であった。(ウイッキぺディア解説:この事件における日本の対応は、一部諸外国から「日本はテロまで輸出するのか」などと非難を受けたといわれる。だが、当時は欧米各国においても、テロリストの要求を受け入れて、身柄拘束中のテロリストを釈放することが通常であり、かかる非難や、その非難を理由とした当時の政府に対する現代的視点からの批判は当を得ていない。そのため当時世界各国では、この様な事件に対処する為に対テロ特殊部隊の創設が進められつつあるところだった。)
木庵の反応
<当時ハイジャックに対する日本の対応の研究がまだなされていなく、またテロ特殊部隊の配属も当然なかった。そういうときに、ハイジャック側から「アメリカ人乗客から順番に殺していく」という脅しに、アメリカが動いた。つまり、アメリカ側の意向を受けた日本政府の反応であったという憶測がある。だから、当時の首相であった福田赳夫の決断を間違いと結論づけることは早急であるのかもしれない。ただテロに屈した日本が北朝鮮に舐められたことは間違いない。現に西ドイツはテロに屈することなく解決している。そういう意味でも田母神氏の話は大筋で正しい。田母神氏の言わんとすることは、屈したり妥協することによって、それ以上の代価を支払わなければならないということである。ところで、田母神論文批判でも多く噴出しているように、細かな歴史的認識に対する学界の動きを無視し、自分と同調する論陣の考えだけを基に話を進めていくと、重箱の隅を箸でつつくような反論が待っていることに気をつけるべきである。木庵>
7)宮沢喜一批判もしている。教科書問題で。宮沢は「近隣諸国の配慮ある対応をする」ようなことを言っている。
木庵の反応
<宮沢内閣が行った、軟弱外交の典型的な例として、教科書問題、それに河野談話が挙げられる。田母神氏も言っているように「一度左の決断をすると、そこが基準になりどんどん左に移動してしまう」。木庵のアパートの住人と同じである。同情して家賃の滞納を許してやったり、家賃の値上げを据え置きにしてやると、滞納したまま逃げるとか、家賃の安いのが当たり前になり、それを基準に、もっと安くなることを要求してくるのと同じである。木庵>
8)中曽根元首相に対しても厳しい。「私は彼は本物の保守と思っていたのですが、どうもそうではないようなのですよ」
木庵の反応
<広く知られているように、胡耀邦を守るために中曽根は靖国の参拝を取りやめた。この妥協が中共にどれほど靖国切符を切らせたことか。木庵>
つづく
写真:Wittgenstein
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