訪日(訪日記、西部 邁論)(#6)
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You Tubeを立ち上げた
対談に参加したい人は、
⓵ 木庵のメールアドレスをクリックする。

メールアドレス:takaonaito03@gmail.com
⓶ どのようなトピックス、日時などを木庵と話し合う。
⓷ 実際にズーム上で対話をおこなう(自動的に録画できるようになっている)。
⓸ ズームで録画したものを、You Tubeに移動(木庵の作業)
⑤ 出来上がったYou Tubeのアドレスをブログに掲載。
⓺ You Tubeのアドレスをクリックすると、誰でも対話の様子が見れる。

*顔を隠したい人、仮の名前でもよい(勿論木庵の顔はだす)。

*二人以上もできるが、40分でズームは切れる(延長する場合は、再開する必要あり)。

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木庵のZoomミーティングに実際に参加する場合:
下のURLをクリックする。

https://us04web.zoom.us/j/5582589118?pwd=b0xsUHBQM2NYb0NNVFdYK3JSY2daUT09

ミーティングID: 558 258 9118
パスコード: 2BaZGd

*URLをクリックするだけで、ミーティングルームに入れる(ミーティングID、 パスコードの入力は必要ないよう)。
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木庵の般若心経(3回目)
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https://youtu.be/ZRq3bKOLgLQ
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訪日記(サイレントマジョリティ―)
本日は、本来なら長い間訪日のために休んでいたYou Tubeの座談会を再会するはずであった。ところが考えてみれば、You Tubeでも訪日の話をするだろうから、それなら、もう一回休んで、このように訪日記をさらに書こうと思ったのである。一応、第126回目で語る予定の原稿というか、頭の中に過ったことを書いたメモがある。しかし、それをここで載せるのも能がないので、今から新たに考える。

実は木庵が今一番危惧しているもの、それはあえて書かないが、それがどの程度、日本の人が理解しているかを探るのが、この旅の目的であった。
そのことを会った人に一切話をしていない。興味のない人に話しても、意味がないからである。
ところで、木庵が日本滞在中、ブログに一切の記事を新しく書いていないのに、3月20日あたりから、急にアクセス数が増えるという奇妙な現象が起きている。そして、それは今も続いている。嘗てヤフーブログでは、それなりのアクセス数があり、所謂知識人の多くが読んでくれていた。もう亡くなったのか、最近木庵のブログに一切入ってこられなくなったerasusさんという天才のおかげであった。彼が木庵の記事を毎日のように批判、解説してくれる記事を彼のブログで載せてくれたおかげで、読者の数が多かったのである。
ところが、ヤフーブログ自体が消滅し、以前に書いた記事がそのまま記録として残すことができるアメーバーブログに移籍した。アメーバーブログは、おそらく日本最大のブログ会社であろう。ところが、メンバーの多くは、哲学や政治、歴史問題にそれほど興味がなく、日常的なことを話題にする人が多いようである。であるので、どちらかというと、硬い記事の木庵ブログを読む人はごく限られるようになった。そのため、木庵はやる気がなくなりつつあったが、「継続は力なり」と、なんとか書き続けた。それに、過去に書いた記事が、ただ書庫に埋もれているのは勿体ないと思い、最近では、「西部邁の世界」のように、5年ほど前に書いた記事を再度掲載するようにした。それが、良識ある読者の関心を呼び寄せたようである。ということは、木庵の書くことが以前以上に影響力がでてきたということである。
さて、最初に書いた「今危惧しているもの」は何かを述べたいところだが、さらに抑えて、それを敢えて書かない。
ところが、旅の最後に成田空港で会った岡部さん(仮名)の口から偶然にもこの危惧したことが如実に語られた。その内容もここでは書かない。
それは日本民族の存続の問題である。密かに木庵の心の中にしまい込み、時期が来ると公表してもよいと思っている。
木庵はこの重要なことを書かないけど、日本人の多くは、この危惧することを本当に知れば、必ず立ち上がるという確信を得たのである。所謂サイレントマジョリティが多くいることが分かったのである。そのことだけでも、今回の旅行は意義があった。

サイレントマジョリティは、今日本の底流で何が起きているかをまだ知っていない。しかし、日本人として、当たり前の生き方をしていることは、日本に危機が起きたときには、団結して対処してくれる。日本民族は危機の時に強いと木庵は信じている。では、旅行中に、サイレントマジョリティだと思った人々の様子を書いていく。

弟は5年前に亡くなった。しかし体育館を残し、地域の人が体育館だけでなく、木庵家を絶えず出入りしている。ある独身男性は、毎日ではないが、時には朝食、夕食を木庵家で食べているという。それより、木庵の姪と子供達(3人)を札幌から招き、そのご褒美に木庵家でバーベキューとすき焼きを御馳走した。その時、姪に会うために奈良に嫁いだ女性が子供2人を連れて、奈良から木庵家にやってきて、美味しいバーベキューを食べた。彼女は近所に住んでいたが、子供のときから、木庵家に絶えずいて、「弟家族の4女として育った」と、本人が言っていたくらいである。バーベキューを食べたのは、まだある。近所に住む子供がいない夫婦が匂いに寄せられたのか、偶然にやって来たのか、食べていた。それに、また近所の今度中学1年になるボーイも、当たり前のように食卓の前に坐って、美味しい肉をつまんでいた。それだけではない。木庵家を継いでいる姪の息子の友達で、相撲取りのような大きな体をしている少年、青年かな、さすがに遠慮して家で食事した後ににやってきて、残りを食べたという。彼が本気をだすと人の3倍は食べるという。木庵としては遠慮などする必要はないと思った。彼が3倍食べようが、十分な量の肉を買ってきていたからである。

木庵家に多くの人がやってくるようになったのは、父が敷いた布石がある。父の継母が木庵家を牛耳っていた時代は、敷居が高く、人が余り寄りつかなかった。父が戸主になってから、木庵家の敷居を低くするのが父の願いであり、現にそうした。
家には父が主催していた、短歌を作る会、古典を読む会、書道、それに同和教育のグループの人たちが絶えずやってきていた。その伝統を弟が受け継いだのである。そして、弟が亡くなった後も、その伝統が受け継がれているのである。これこそ、日本の良き地域社会の原型である。
西田さんもよくやってきて、最初に仏壇に手を合わせてから、彼が手に入れたものをよく持ってきてくれる。木庵が滞在している間も、地元の有名などら焼き、黄身の色が濃いたまごなどを持ってきてくれた。冷蔵庫の中には体育館で週に1度ピンポンをする女性のために、ビールが冷やされている。ピンポンが終わった後、ビールで乾杯ということなのだろう。

次に、サイレントマジョリティというより、木庵が危惧していることを十分承知されている杉本先生(仮名)のことについて書いていく。先生は医学の研究者で、ロスでは「杉本サロン」と称する会を発足され、よく先生の家での講演会がなされた。先生は思想とか信条を表に出されず、人間関係を大事にされる方である。ロスではなくてはならない先生が奥さんの病気のために、日本に帰国された。そして、奥さんは昨年亡くなられた。そして、この度木庵を東京で会ってくださることになった。会った時、奥さんの手記を下さった。読んだ。奥さんの人柄がよくでていて、「杉本サロン」の縁の下の人であったことがよく分かる文章であった。歳をとってからお孫さんたちへの接触を、具体的な事例を挙げて書いておられる。その視点が奥さん独特の愛情のこもった、それでいて、理性を表にださないが、これこそ、大和なでしこの伝統だと思わせるような文章であった。一つの文章を紹介する。

子供は大人の会話を聞いていて、その言葉を的確に使おうとチャンスを待っているのかもしれない。例えばせんべいを食べていても、「おいしね」と私が言うと、「うん、こうばしいね」と言う。・・・だから大人の中で育った子は、ときどき生意気なことを言う。私の従兄弟は、まだ六歳ごろ、「いま何時?」と聞いたら「うん、かれこれ十二時だ」と言ったので、大人たちが笑ったことを覚えている。・・・若かった父が横合いから入り込んで、下の弟の鼻を指差した。坊主頭の弟は、天井に顔を向けながら考えていたが、「えーっと、
えーっと」と暫く考えてから「はなくそのいれもん!」と言ったので茶の間にいた家族一同が爆笑した。

奥さんが亡くなられてから寂しい思いをされている杉本先生を、会った時すぐに分かった。4月1日のエープリルフールの日に、東京駅の「銀の鈴」で会った。本当は本庄(仮名)さんも一緒に会うことになっていたが、急に風邪を引かれれ、旅の途中の木庵にうつしてはいけないと、来られなかった。ということで、先生と二人で十分に話ができることになったのである。最初から計画せず、いきあたりばったりで食事や話をしようということあった。その通りにした。東京駅の横にある大丸で食事となった。12階には色々なレストランがあるが、東京でありながら京料理を食べた。以前動画で京料理の老舗が東京に支店を開いたとき、京都にある井戸水を汲んで、それを東京まで運んでいるというのを聞いたことがある。そのことを大丸にある店の人に尋ねると、「そこまでしていない」という返事であった。木庵は禅寺で修行しているとき、その寺が名刹ということもあり、檀家が関西の財閥の家がいくらかあり、その家の法事となると、京都の精進料理の店から、シェフがやってきて、ゴマ豆腐などを作っているのを側で見ていた。そのようにしての料理は京都の本当の精進料理の味だと思った。つまり、木庵は傲慢にも本当の京料理の味が分かっていると思っている。その木庵の味覚からすると、大丸の京料理の味は最高ではないと評価せざるを得なかった。
そのことを杉本先生に話すと、「木庵さんは、味覚が発達しているのですね」と、一応相槌を打たれた。私の自慢を一応肯定されたのである。先生はどのような人への批判を一切されない。勿論先生の考えはしっかりと持っておられるのだが、他者に合わすことを徹底されている。そこで、今回の会合では、先生の本音を探るのが、一つの木庵の策謀であった。
京料理の店から、少し歩いて、スターバックでジュースを飲みながら話をした。その後、皇居の側でも話を続けた。もし桜が満開であれば、皇居の回りにある桜を見るのだが、その日は満開ではなく、3分咲きにもなっていなかったので、皇居の回りに囲っている、石のようなところに座って話をした。
「日本にいると、日本在住の人と話が合わないのです。木庵さんのようにロスで長く生活している人とは話が通じるのです」と言われた。それに、先生を慕って、ロスからとか、嘗てロスに住んでいて今帰国しているような人が、月に2回ほど先生に会いに来るという。あるロス在住の人は、日本に行った時には、先生の家に泊まっていくという。木庵も次に日本訪問のときには、先生の家に泊めてもらおうと思っている。
さて、先生の本音を引き出したかというと。何とか成功したところがある。禅の話をしていて、「悟りなんてものは、まやかしですよね」と、木庵と同じ考えであることを確認した。禅では公案などというものがあるが、木庵流にいうと、これは修行僧を混乱させるためにあり、本当に禅が分かる人は、それを無視するというか、それにこだわらない本来の無の精神を追求するのが本物の禅僧である。公案は長い退屈な禅修行を活性化させるのに役立つが、それだけであり、公案そのものに囚われること自身が悟りから遠ざかることなのである。それより悟りなんてものはもともとないのである。この木庵の結論と先生の考えが同じであったことが嬉しかった。それに木庵の持論として、社会科学、人文科学の信憑性は低く、自然科学さへ、完全な真実ではないということも、先生は同意された。ここまで、先生と同じ考えであることに、嬉しいとともに、先生の本質的な考えが本物であると思うことができた。そのことが確認できただけでも、先生と今回会った意義があったということである。

・・・

西部邁の世界
アメリカの国柄とはどういうものか?
・佐伯啓思は、1993年にアメリカ旅行をした。ワシントンで、湾岸勝利パレード見学した。そのとき、佐伯は色々なアメリカ人と話をした。「湾岸戦争に勝利した」と言っているわりに、アメリカ人はそれほど自信をもっていなかった。アメリカ型民主主義を心から信じていないようであった。当時日本はまだ勢いがあり、「これからの時代は、アメリカより寧ろ日本だ」と佐伯は思った。そこで、『「アメリカニズム」の終焉 』という本を書いた。

・西部の友人にアメリカ在住の伊藤貫がいる。伊藤によると、「アメリカの0.1%によって、アメリカの富の9割は握られている」と。伊藤の在米26年の間に労働生産は80%増えた。ところが、労働者の平均所得は4%しか上昇していない。この差額は1%ないし0.1%の巨大資本家が横取りしているのである。この巨大資本家のうちの6割から7割は、アメリカユダヤ人であると言われている。

・日本の社長と平社員の給料の差はせいぜい15倍程度である。アメリカの場合は、300倍、400倍である。

・巨大資本家が民主党に政治資金を投じている。オバマが広島に訪問したので、「オバマ、バンザイ、これで核兵器が無くなる」などと日本のめでたいマスメディアは報じていた。オバマ政権は核兵器関連事業に30%増の税を注ぎ込んでいることなど、日本人は知っていない。

・アメリカでの格差が広がりすぎているので、民主党の2番目の候補、サンダースのような人が現れた。彼は社会主義者である。

・巨大資本家は民主党だけでなく、共和党の戦争好きな候補者にも選挙資金を与えている。マスメディアにも多くを渡している。だからマスメディアでは、AからZまでヒラリークリントンを勝たすための番組を制作したのである。マスメディアが意見を述べるのは違憲ではないが、この偏向ぶりはどう考えても狂っている。トランプはマスメディアが不正選挙を行ったと攻撃しているが、分からないことでもない。

一応、個人の選挙資金の寄付は一定額が決めれれている。ところが、憲法をもちだすのである。「自分が好きな候補にいくら払うかは自由である」と。

・ベトナム戦争以降、産業と軍隊、そして政府の癒着構造を指摘する人が現れるようになった。現在はIT産業が発達して、IT企業、軍隊、そして政府の緊密な関係がある。まさに、産軍政府構造は変わっていないのである。

・ある人は、「19世紀、20世紀は、『Captain of Finance』の時代である」と言っている。つまり、「金融の首領」の時代ということである。

・この首領たちが、政界に巨額の金を送り、グローバル化を推し進め、彼らが独占して金儲けが出来るシステムを作り出した。

・企業利益の97%を株主に得るようになっている。設備投資などしない。ところが、この儲けた金を外国の企業の設備投資に向けられ、研究成果を没収、乗っ取っているのである。

・アメリカの格差に腹を立てたのが白人の労働者である。彼らがトランプを当選させた。トランプは「アメリカは世界から身を引く」と言っているのは、反グローバリズムの表現である。イギリスがEUから離脱したのもイギリスの中間層より下の労働者の意見が反映している。

・日本の政治家、官僚、エコノミストの多くがTPPに賛成した。なぜTPPに参加するかの主な理由は、「日米同盟が緊密になるため」だという。ところが、トランプは「TPPへの参加はやめる」、ヒラリー・クリントンでさえ、「あまり賛成しない」と言っている。

・西部によると、「jap.com連中の頭の構造を疑う」である。

・このようなドタバタ劇のことを、英語で「Slap stick comedy」と言う。チャップリンの映画で棒を叩く場面がある。そのような茶番劇のことである。


木庵の反応
「さきほど、日本の友人に電話した。すると、佐伯啓思が朝日新聞の連載(2ヵ月に一度ほど)で生死の問題を論じているということを言っていた。朝日が保守の佐伯に文章を書かせているというのは、政治から離れた宗教の問題を論じているからであろう。安楽死の問題も論じているという。恐らく、安楽死のことを論じるのは、師匠である西部邁の自裁死と関係するのだろう。

ところで、今回の参議院選で、安楽死を考える党というのが出現して、269051票獲得したことが報じられていた。

これも西部の自裁死の影響であろう。


写真:皇居
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