こんにちは。

一冊の絵本を紹介させて下さい。


『窓をひろげて考えよう
               体験!メディアリテラシー』。


白鴎大学 客員教授で
元報道アナウンサーの
下村健一さんが出された絵本です。


5日のTBSラジオ
「生島ヒロシのサタデー一直線」で
ご紹介しました。


子ども向けの絵本ですが、
大人も一緒に楽しめる
“仕掛け絵本”なんです。



絵本のタイトルにもなっている

「メディアリテラシー」というのは、

メディアから次々と流れ込む情報を

しっかり自分の頭で受け止める力のこと。


そんな「メディアリテラシー」が、

絵本を読みながら、楽しく学べる

ようになっていますヨ。



 

絵本はどんな構成かというと、、、



まず「例となる出来事」があって、

それについて子供が思ったことを言います。


そして、次のページで

「これは、こういうことなんだよ」と

解説が続きます。

      

 

例えば、こんな例で

メディアリテラシーを紹介しています。


 


人里にクマがでました!という
ニュースがあり、、、

 

「住民には危険だなあ。なんとか、退治できないの?」

 

 

解説ページをめくってみます!





すると、、、



初めに思うのは「住民が危険だ!。

何とか退治できないか?」だろうですが、


これはあくまで「人から見た立場」。


熊の立場だと「クマ里に人が出た!」


こういう見方ができる

「人と自然はどうやって一緒に生きるか?」

という考えができるようになります。


一つの立場だけで「そうなんだ」と

決めつけずに、

「別の立場だったら?」と

考える“頭の体操"が大切なんですね。





何かを伝える時は、

どうしても「限られた窓から見える絵」

になってしまいます。



重要なのは「まだ分からないよね?」と

立ち止まって考えるということ、

決して窓枠を固めてしまわないこと

なのだと、ハッと気づかされました。



窓をひろげて広い景色を見るコツと

大切さを教えてくれる“仕掛け絵本”でした!