の続き




(2009年2月頃の話)



成田空港から、どこかの空港を経由してフロリダ州“オーランド国際空港(だったかな?)”に到着。

いまでこそ長時間のフライトも慣れたけど、この頃はそもそも飛行機にあまり乗ったことがなくて…

人生初の長時間フライトで、緊張しながら飛行機に乗ったことを覚えている。



そして人生初のアメリカ大陸上陸。

昔ルアーフィッシング(ブラックバス)にハマっていた頃、『いつか行ってみたい』と思っていた憧れの地“フロリダ”。
大きいのから小さいのまで、至る所に湖があるわけ。

『ここでルアーを投げたら、きっと大きなブラックバスが釣れるんだろうなぁ〜』

なんて考えながら、フロリダでの生活(ホテル暮らし)にワクワクしていた。



ホテルから近くのジムまでは、徒歩20分ぐらいだったかな。

その途中、動く動物を発見‼︎
よく見ると野生のリスでした。



アメリカに着いて、割とすぐ試合にも出場。

TNAのリングにあがる26歳の内藤哲也。
六角形のリングに戸惑いつつも、特に何の不安も感じることなくリングに上がっていたなぁ。



この頃は常に自信しかなかった。



いや、別に“いまは自信がない”と言っているわけではない。

いまも自信満々に入場し、自信満々に試合をしているけど、このころあった自信は…
根拠のない自信(笑)



まだ“挫折”や“大きな失敗”を経験していないからこそ持てる、根拠のない自信。

でもこれって、オレが思うにきっとこの時期にしか持つことの出来ないもの。

経験の浅い、若い選手にしか持つことのできないものだと思う。



それこそが、この時期のオレの最大の武器だった気がする。



(つづく)