売主が倒産秒読みになっています
Q)
相談ですが、私の購入したマンションのデベロッパーが、倒産秒読みの状況になっています。監査も通らなかったらしく、監査法人を急に変更しました。
基本的に手付金放棄してキャンセル等の選択は本望ではないです。
消費者として、キャンセルしない以上は売主が倒産しても仕方ないと覚悟するしかないですが、アフターケアや、瑕疵担保責任が無くなってしまう事についてのご見解を お聞かせ願いたいです。
中古マンションであれば、もともと無い訳だし。などとポジティブに考えたくなりますが・・・。
設計性能評価と、建設性能評価は取得出来ています。
内覧会を直前に控えながらも、心が痛い毎日を過ごしております。
A)
建設会社から事業主へ引き渡される前の瑕疵担保責任は、建設会社にあります。建設会社が存在する間は瑕疵工事は責任を持ってやってくれると思います。(建設業法上の瑕疵責任)
新築マンションでよくある瑕疵工事は、以下のようになります。
(専有部の場合)
・クロスの傷が見つかる、クロスのジョイントが目立つなどのクロスの不良。
・フローリングが鳴るなどのフローリングの不良。
・建具や家具のドアの不良。
・木部の表面仕上げ材の剥がれ。
・木部の傷が見つかる。
・住設機器(キッチンやUBなど)の使用方法や維持方法がわからない為の勘違い。
(共用部の場合)
・外部ドアの開閉や音の問題。
・外壁タイルからのエフロ(白い粉状の汚れ)
・共用廊下の勾配不良による水溜り。
・外部コンクリート床のひび割れ。
当然、漏水などの厳しい不具合も無いとは言えませんが、一般的に瑕疵工事は2年間です。仮に建設会社も倒産して瑕疵責任を行ってもらえなかったとしてもたいした出費では無い事と、我慢できるような内容がほとんどです。2年瑕疵を過ぎた際に発生した不具合に関しては、当然有償での工事となります。
また、屋上からの漏水などは防水業者が10年保証を出してくれます(デベロッパーへの引渡し書類に含まれる)ので、防水業者に工事金が支払われていて、管理組合に保証書があれば、10年以内の漏水であれば対応してくれます。それが不可能であったとしても、将来のメンテナンスの為にマンションの管理組合で積み立てをしますので、数年の違いであっても補修費は十分まかなえると思います。
以上のように、少なくてもアフターケアや瑕疵工事の事であれば、2年瑕疵以降誰でも大なり小なりある事と思えますし、それ以外の事もどこのマンションでも考えられる事です。
上記に述べた事以外の不具合もあるかも知れませんが、設計性能評価と建設性能評価を取得していますので、大きな問題になるような事態が起きることは無いと信じます。
≪ 補足≫
基本的には契約上、瑕疵担保責任は売主と購入者の間で交わされており、施工会社は売主に建物を引き渡した時点で縁が切れます。
全ての建設会社が「瑕疵担保責任は建設会社にある」と社会的責任を全うするとは限りませんし、この不況下で施工会社の体力もかなり落ちている事が予想され、面倒見たくても見られない場合もあるでしょう。
今後は、杓子定規な契約上の責任関係ではなく、道義的、社会的責任を追及していく話を、今のうちに売主に直接相談されるのがよろしいかと存じます。
_________n_a_i_r_a_n_k_a_i_f_a_q_____n_a_i_r_a_n_k_a_i_f_a_q___________
内覧会についてのご質問・ご相談にお答え致します。
これから内覧会を控えている方の素朴な疑問をどうぞ。
どんな些細な事でもお気軽に!
ご質問、ご相談は下記URLのコメント欄に投稿して下さい。
http://ameblo.jp/nairankai-faq/entry-10272884982.html#cbox
回答はこのブログに掲載致します。
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相談ですが、私の購入したマンションのデベロッパーが、倒産秒読みの状況になっています。監査も通らなかったらしく、監査法人を急に変更しました。
基本的に手付金放棄してキャンセル等の選択は本望ではないです。
消費者として、キャンセルしない以上は売主が倒産しても仕方ないと覚悟するしかないですが、アフターケアや、瑕疵担保責任が無くなってしまう事についてのご見解を お聞かせ願いたいです。
中古マンションであれば、もともと無い訳だし。などとポジティブに考えたくなりますが・・・。
設計性能評価と、建設性能評価は取得出来ています。
内覧会を直前に控えながらも、心が痛い毎日を過ごしております。
A)
建設会社から事業主へ引き渡される前の瑕疵担保責任は、建設会社にあります。建設会社が存在する間は瑕疵工事は責任を持ってやってくれると思います。(建設業法上の瑕疵責任)
新築マンションでよくある瑕疵工事は、以下のようになります。
(専有部の場合)
・クロスの傷が見つかる、クロスのジョイントが目立つなどのクロスの不良。
・フローリングが鳴るなどのフローリングの不良。
・建具や家具のドアの不良。
・木部の表面仕上げ材の剥がれ。
・木部の傷が見つかる。
・住設機器(キッチンやUBなど)の使用方法や維持方法がわからない為の勘違い。
(共用部の場合)
・外部ドアの開閉や音の問題。
・外壁タイルからのエフロ(白い粉状の汚れ)
・共用廊下の勾配不良による水溜り。
・外部コンクリート床のひび割れ。
当然、漏水などの厳しい不具合も無いとは言えませんが、一般的に瑕疵工事は2年間です。仮に建設会社も倒産して瑕疵責任を行ってもらえなかったとしてもたいした出費では無い事と、我慢できるような内容がほとんどです。2年瑕疵を過ぎた際に発生した不具合に関しては、当然有償での工事となります。
また、屋上からの漏水などは防水業者が10年保証を出してくれます(デベロッパーへの引渡し書類に含まれる)ので、防水業者に工事金が支払われていて、管理組合に保証書があれば、10年以内の漏水であれば対応してくれます。それが不可能であったとしても、将来のメンテナンスの為にマンションの管理組合で積み立てをしますので、数年の違いであっても補修費は十分まかなえると思います。
以上のように、少なくてもアフターケアや瑕疵工事の事であれば、2年瑕疵以降誰でも大なり小なりある事と思えますし、それ以外の事もどこのマンションでも考えられる事です。
上記に述べた事以外の不具合もあるかも知れませんが、設計性能評価と建設性能評価を取得していますので、大きな問題になるような事態が起きることは無いと信じます。
≪ 補足≫
基本的には契約上、瑕疵担保責任は売主と購入者の間で交わされており、施工会社は売主に建物を引き渡した時点で縁が切れます。
全ての建設会社が「瑕疵担保責任は建設会社にある」と社会的責任を全うするとは限りませんし、この不況下で施工会社の体力もかなり落ちている事が予想され、面倒見たくても見られない場合もあるでしょう。
今後は、杓子定規な契約上の責任関係ではなく、道義的、社会的責任を追及していく話を、今のうちに売主に直接相談されるのがよろしいかと存じます。
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