先日寄木への迂回路を歩いた時に感じた違和感。
それはあるものが消えていたことによるものでした。
立入禁止の網目をくぐり辿り着いた伊里前川の川岸。
歌津の汐見橋(ウタちゃんはし)の橋脚が撤去されて
いました。先日の写真が、最後の一枚となりました。
震災後とはいえ、見慣れていた風景。
何か大きなものが抜け落ちたような感覚です。
ウタちゃんがこの川にやってきたことを証明するのは、
ポツンと残る壁画だけになりました。
一方志津川の汐見橋も、解体が進められています。
こうなってしまうと、私の関心は新しいものからは外れ
てしまいます。今後いつでも見れるものよりは消えゆく
存在を一秒でも長く記憶に残しておきたくなるのです。
失われるのは橋そのものだけではなく、そこから毎月
眺めていた風景もまた同様です。 ※2012年撮影
私の記憶は下の映像をもはや完全には再現出来ません。
明日9月3日は、汐見橋からも見えたであろう町役場が
新たな歴史を刻み始める日です。
節目となろう一日の記憶。
その記憶は、風景すら思い出すことが出来なくなって
しまった私に、いつまで消えずに残るのでしょうか。








