一週間近く夫をガン無視して、全ての家事を放棄して。
(→伝え方下手くそ夫婦 )
という冷戦状態の最中に、一人旅をすることを決めた。
気持ちは落ち着き始めていたけれど、何というか、いったん家を離れないと
ズルズルと生活が変わらずに過ごしてしまう気がしたので。
以前から、主治医には
「できるだけ自然の中に行ってください」
「リラックスして過ごしてください」
「体を温めてください」
と言われていたし、夫も
「体がつらくないなら、一人で温泉でも行ってのんびりしてきたら」
と言ってくれていた。
自分でも行きたいなとは思いつつ、
どこへ行こう、
どこなら食事や体に支障がないだろう、
と考えていたら、なかなか踏ん切りがつかなかった。
で。
この冷戦がきっかけになって、とにもかくにも家を出ることにしたの。
さすがに冷戦状態のまま夫に何も言わずに出たのではなくて、夫には
「あなたのことはまだ許せないけど、
でも、もしこのまま私が死んでしまったら後悔しそうだなぁという気持ち」
「旅に出てきます」
とだけは伝えた。
夫は「何が許せないの?」と聞いてきたけど「色々!」と返したら「うーん…」と唸ってた。
旅先は近場の温泉地。
最初に宿泊したのは湯河原リトリート ご縁の杜 。
昨年乳がんが見つかった後に、湯治宿を探してて見つけたところ。
温泉もお食事もお部屋も、お宿丸ごとすごく好きな感じで大変癒やされました。
もっと長期滞在したかったけれど、2泊しか空いていなかったので、その後はとりあえず熱海へ移動。
さらに二日後に空室があったから、熱海を挟んでお代わり泊しようかなと考えてた。
けれど、熱海滞在中に体の痛みが強くなったので、熱海に2泊して、
計4泊で帰宅することに。
移動と食事以外は、部屋で横になってるか温泉につかってるかの旅でした。
のんびりできたのは良かった。
ただ、食事をどうするかがけっこう悩みのタネで、
熱海では素泊まりにして、有機野菜レストランを探したり、地魚のお刺身を買ってきたり、
それはそれで楽しかったけど、出掛ける体力が削がれていたから、楽ではなかったな。
上げ膳据え膳て最高だと思ったわ。
夫とは毎日簡単にメールのやり取りで生存報告をしてた。
夫は私の体調が心配なのと、でも温泉でゆっくりしてほしいのと、半々な感じだった。
優しいんだよね。言い方は下手くそだけど。
帰宅したら夫は嬉しそうだったから、それでもういいやと思った。
温泉一人旅に行って、劇的に何かが変わったわけじゃないけど、
いつもと違うことをやってみたのは良かった。
新しい選択肢を手に入れたからね。
知らず知らず閉塞してることってある。
旅行中に夫がコロイドヨードを購入しておいてくれて、すぐ飲んだら翌日には痛みが和らいだから、
コロイドヨードは骨転移には効果ありそう。
次回の一人旅は、コロイドヨードをお供にしてもう少し長く行ってこようと思ってる。
夫とワンコと3人(?)でコテージなんかに泊まって一週間くらいゆっくりできたらいいけど。
その場合、やっぱり食事作りは私になりそうだから、
うん、一人旅がいいや。