2021年9月下旬
確定診断直後
私は、乳がんが分かってから早々に標準治療をしないと決めたので、
そのことを家族にどう伝えて、どう受け止められたのかを書いておこうと思います。
※後に方針を変えて放射線治療を受けています。
私は夫以外の家族では、初めに姉に話しました。
いちばんの家族はもちろん夫なんだけど、
まあ、その、ねえ。
夫とは揉めたので、後回しにします。
現在進行形で若干揉めてるといえば揉めてるしな。若干ね。
さて、姉です。
姉は理系の研究職で、現在は育休中。
遠方の、いわゆる「飛行機の距離」に住んでいるので、
このコロナ禍でしばらく会っていません。
たまに姉の子どもとSkypeで話すついでに、
「お姉ちゃんは最近どうよ」と話す程度ですが、仲は悪くありません。
父と私は超近距離に住んでいるのですが、
そんな父よりも、遠方の姉に先に話そうと思ったのは、
ひとえに、父がショックを受けると思ったから。
なんせ母ががんで亡くなってるし。
父もがんだったし。
(術後転移もなく5年経過して今は元気)
だから、父には、治療方針・治療内容が決定してから乳がんのことを伝えたほうが安心させられると思うがどうだろう、
ということを姉に相談しようと思ったのです。
すぐには会えない姉に、乳がんのことを話して余計な心配をかけるかなと迷ったけど。
いつものように、冷たくはないけど、理性的に受け止めてくれると思った。
そしたら、まず乳がんだと伝えた時点で姉に泣かれて、ビックリしちゃって。
いや、うちの姉は鉄面皮でもないし血の色も赤いのだけど。
もっとドライな反応を予想していたから、私もかなり動揺してしまった。
でも、これは姉がどうこうという話じゃないんだよね。
もし私ががんになったら、
もしかしたらあと少しで死んでしまうかもしれなかったら、
悲しむ人がいるということを分かっていなかった。
私が、私自身を軽く見積もっていたってこと。
そして、私を想ってくれる人達を蔑ろにしていたこと。
そのことに、姉と話したおかげで気づかされた。
このとき姉には、自然療法で治すつもりであることや、私のがんに対する考え方も話した。
姉はいちおうは耳を傾けてくれたけど、賛同はできないと言われた。
あなた(私)にはあなたの考えがあるだろうけど、と。
そのあたりは私も想定内というか、
標準治療をしないと決めた時点で、逆風だらけだろうと覚悟していたから、
聞いてくれただけでいいと思った。
まあ後日、姉と絶縁騒ぎが起きるなんて予想もしなかったわ。
ただ、姉には、一日も早く父に伝えるように促された。
理由は、どのみちショックを受けるのだから、一日でも若い(立ち直る体力がある)うちがよかろう、ということだった。
それもそうねー、と納得して、私はその日のうちに父に話すことにした。
治療方針と家族②父の要望 に続く。