Violinist 柴田奈穂 Official Blog -2ページ目

Violinist 柴田奈穂 Official Blog

ヴァイオリン奏者です。
タンゴを中心に、各地さまざなシーンで活動中!!

『私と「ブエノスアイレスのマリア」その6』

2021年公演時のダンサーのみなさんは以下のような素晴らしい面々。

◉鍬本知津子
◉ゴンサロ・クエッショ
◉ダニエル・ウルキーシャ
◉レアンドロ・ハエダー
◉坂田美帆子

それぞれの個性が際立つメンバーたち。
知津子さんは2010年世界チャンピオンだ。

リハーサルの進め方は苦心の末、音楽と芝居的な動きを分けて並行して行い、最後に合同でやることにした。そして、芝居的なリハーサルのことを便宜上関係者間で「アクトリハ」と呼ぶことにし、そのアクトリハはピアノ一本で行うことにした。そのおかげで始めたい箇所からいつでもすぐに稽古ができるようになった。稽古ピアノも、本番同様宮沢由美さんが担当することで、本番へのテンポ感などへの移行も違和感を最小限にとどめていくことができたと思う。

映像の菅原さんの作品を拝見して正式にお願いすることを決定し、アルゼンチン共和国大使館の後援もいただけることになり、土台が少しずつ見えてきた9月30日、やっと情報解禁!!

春に立ち上げたプロジェクト、夏が過ぎて秋に入った。それだけで脇の下から汗が出てくる思いだった。常にやばいというか、やるべきことが山積して焦っている精神状態。
他の演奏や日々の演奏もあって、1日でこれだけこなせたら良いなという分量のだいたい3分の1くらい進めるのがやっとだったのだ。制作的な雑務だけでも結構な量だった。

カズマさんの担当してくれた譜面修正が出揃ってきたのもこの辺だったと思う。
上がってきた修正は、オリジナルに忠実に再現するように書き換えられていた。
それをさらにこちらで修正したりすることもあった。バンドネオンにいたっては、結局何曲かイチから早川純さんが譜面を作り直してくれた。

10月に入ってすぐ最初のリハーサルは、キンテート編成と歌手の2人の合計7人で。とにかく通すことで終始して終わった。譜面が届いてまもなくでまだ初見に近い状態の人もいる状態。今後は時間との戦いになるなと。
おのおの手練れの皆さんなのでそれぞれがオリジナルの音源を聴いたりアンサンブルが馴染んだりすることで解消できる問題も多いかなと思ったが、テンポ感がそれぞれ違うなというのはあったし、譜面問題も依然あった。練習番号がついていなかったり、ついていてもとても変な場所についている。これでは、音楽リハもやりにくいし、ダンサーたちやスタッフとの共有もやりにくいことこの上ない。ダンサーさんたちとも共有できるような練習番号をつける必要があり、次のリハーサルまでに練習番号を新たにつけていくことになった。
ベースの田辺さんは「これで弾きにくくないか?」と確認してくれたりして、気を遣っていてくれるようだった。ベースって本当に要。私の中でも迷いがあり、カウントを音楽的な主役であるバンドネオンの早川さんに取ってもらった方がいいかもしれないと考えていた頃。

休日に仕事をしたい時は、家では子どもがいて仕事できなかったので、しょっちゅうファミレスや近所のカフェでやっていた。子どものフラストレーションが溜まらないよう、可能な限り時間を割いた。当時の彼のマイブームは虫取り。
写真は、このころ練馬区光が丘公園でちょうちょを捕まえて、知らないおじさんに「きみ、いい笑顔してるねー」と言わせたほど、最高の笑顔を見せた息子😄✨✨笑




#5月19日
#ブエノスアイレスのマリア
#CDリリース記念ライブ
#スターパインズカフェ

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