ある時先生に呼ばれました。
そこで、ある新しい治療方を紹介されました。
それは「キムリア」という治療。
キムリアはスイスに本社を置く会社が発売した新薬で、CAR-T療法と呼ばれ、患者の血液から免疫細胞の一つであるT細胞を取り出し、がん細胞を攻撃するためにCARと呼ばれる分子を作り出すことができるように遺伝子を導入し、CAR--T細胞というものを作ります。これを患者に戻すという治療。
CAR-T細胞は、他の血球の協力がなくてもがん細胞を見つけて結合し、攻撃、死滅させます。また、体の中で増えることができるため1度だけの投与で継続的に標的のがん細胞を攻撃してくれるとのこと。
この説明を聞きながら、私の中で希望が見えました。
キムリアの治療を受けるには条件があり、これまでにある一定の抗がん剤治療を経ていないと受けられないのですが、私はその条件を満たしているとのこと。
やってみたい!
迷わず私は先生に言いました。
ただ、CAR-T細胞はアメリカでしか作れないため、T細胞を採取してからCAR-Tができるまで2、3週間はかかるとのこと。うまく作れない場合もあるし、運搬途中に何かあるかもしれない
。その時は治療が出来ないこともあると説明を受けました。
絶対大丈夫!私は信じて受けることにしました。旦那も可能性があるならやるべきだと言ってくれました。
この治療はその時まだわずかな大学病院でしか行われていませんでした。治療も一人ずつ。
私はA大学病院で行うことになりました。
入院の日程はまだ先だったため、それまでに病状が悪化しないように入院をして抗がん剤を投与する予定に。その合間に京大病院でもT細胞を採取する入院をしました。
それから間もなくして、当初の予定よりかなり早く入院できることになりました。
いよいよ治療が始まるのかぁ。
不安半分嬉しさ半分って感じでした。
そして入院後、PET検査で今どのような状態なのかを診てもらうことになったのですが···