ちょっと前の話。

6月のとある金曜日。
保育園から電話が来て、息子、38.5度のお熱とのこと。
小児科の予約を取ってすぐに迎えに行き、駅の近くの小児科Aへ直行。「まあ、風邪でしょう」という感じで、抗生剤と頓服用の解熱剤をいただいて帰宅。
その後、夕食前にブワ~っと大量に嘔吐。前に、吐くと脱水になりやすいと聞いていたため吐いた後にすぐ水分をあげたら、それをまたすぐさま吐き戻してしまったことがあり、それだとかえって脱水症状に陥ってしまうかもしれないと学習させられた。そのため、この日はすぐに水分摂取せず、1時間ほど様子を見ながら子供用のイオン飲料をチビチビと摂取。その後、いただいたお薬を飲ませようとするも、抗生剤の苦さがお薬ゼリーでも隠しきれないらしく、ベエーッと口から掻き出す始末。

土曜日。
食欲はあまりなく、でも、アイスクリームは食べるという。何も食べないよりはいいだろうとアイスを与える。抗生剤は、お薬ゼリーをにがいお薬専用のチョコ風味に変えても、なかなか飲んでくれない。これじゃ効かないぞ。と、1日様子を見ていたが、夜に39度を超える高熱になってしまい、うろたえる母。夜中に起きては泣くを繰り返す。しかも、ちょっと暴力的。何もしていないのに、こちらの顔を叩いてきたりもする。それほどまでに息子の体は何かと戦っているのか、辛いのだろうなと思いつつも、母憔悴。

日曜日。
調べていたら、急患ではなく、普通に日曜日もやっている小児科Bが車で10分ほどの所にあることを知り、朝一で受診。最初の病院と違って、流行っているらしいアデノウィルスや溶連菌の検査をしてくださり、便秘気味だと告げると座薬も入れてくださった。結局、アデノでも溶連菌でもない、何らかの感染症という診断。それと、抗生剤をうまく飲ませられないことを相談すると、お菓子屋さん(明治製菓)が作っているメイアクトというフルーツ味の抗生剤を処方してくださった。こういう風に対応してもらえるとかなり親としては心強い。
しかし息子、メイアクトでも若干苦戦。というか、お薬ゼリーに対する警戒心が植え付けられまくり(汗)で、褒めたり激励したり笑わせたりしながらなんとか服薬。
昼過ぎに平熱に。

月曜日。
起きて平熱。元気に遊んだりも。でも、若干不機嫌。睡眠もまだ良好とは言えない。しかし、泣いたり怒ったりは2歳児のイヤイヤ期の仕業かも。食欲もまあ戻ってきたし、小児科Bの先生にも熱が下がれば保育園に行っても大丈夫でしょうと言っていただいたため、登園。
しかし、昼過ぎに保育園からの電話が鳴る…。ありゃりゃと思いながら電話に出ると、「お熱はないんですが、身体中に発疹が出始めていて。園長が突発性発疹ではないかといってます」とのこと。そこでハッとする。そうだ、息子、突発性発疹、まだやってなかった!!
念のため、また早めに迎えに行き、今度はいつも予防接種をお願いしているかかりつけの小児科Cへ。診断はまさしく突発性発疹(保育園の園長先生もプロだなぁと感動)。「大変でしょ?治りかけは機嫌が悪いですからね。でも、発疹と一緒に機嫌もなおりますよ、あと少しですよ」の言葉で、先生の後ろに後光がさす。ありがたやー。ちなみにうちの息子は発疹と一緒にむくみも出てきて、結構ムクムクの顔になっていた。

それにしても、大体の子が2歳まで(9割が1歳になる前)にかかる突発性発疹。ある日突然高熱が出て、3~4日続いたかと思うといきなり平熱に戻り、それから半日ほどで身体中に発疹が出ると言われていて、私も産後「いつくる?いつくる??」と戦々恐々とした心持ちでいたのに、もうすっかり忘却の彼方に追いやってしまっていた。まさか2歳で突発性発疹が来るとは、完全ノーマークだった。

それから数日、徐々に食欲も機嫌も発疹もむくみも睡眠も回復。
余裕が出てきて、小児科②でもらった受診の仕方、インターネットでの予約の取り方とかの書かれているプリントに目を通していたら、「細粒のお薬 飲み合わせ比較表」なるものも。見てみると、子供の飲みにくい粉薬をとけかかったアイスに振りかけてジェラート状に練って食べさせると良い、などと、具体的にアイスクリームの銘柄や味まで細かくオススメを書かれていて、なんでこれをもっと早く見ておかなかったのかと後悔。
ちなみに、星5つの飲み合わせオススメ食品は、『食後のアイス チョコ&チョコムース』『ハーゲンダッツ バニラ』『コンデンスミルク』『ケーキシロップ(メープルシロップなど)』だそう。
飲み合わせゼッタイダメは、オレンジジュースやリンゴジュース、ヨーグルト飲料など。
なるほどー。濃厚なチョコアイスとかコンデンスミルクとか確かに良さそう。息子も好きだし、今度からはこれでいこう。

そして、今回3つの違う小児科にかかってみて、本当にそれぞれに違うもんだなぁと実感。どこがいいかはその家庭、その子供によっても違うかもしれないけれど、家とか駅に近いだけが全てではないなと実感。でも、突発性発疹だと、発疹が出てきてからでないと診断できないんだろうな。そういう意味でも、子供の罹患履歴を把握してくれるかかりつけのお医者様ってありがたいと実感。

それにしても息子、なぜ週末にばかり熱出すんだろうなー。病院に行かなきゃ!と思うたび土曜日や日曜日。これ、子育てあるある?

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写真は熱は下がったものの、まだ食欲が戻りきらない時のニンジンとワカメの入ったうどんを手づかみで食べていた息子。