先日の、大人の修学旅行、私の奈良・京都の旅の締めは、再び京都をそぞろ歩き。

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写真はあの石庭のある龍安寺にて。
まん中の口と言う文字を、上下左右のへんやつくりと組み合わせると、吾唯知足、我ただ足るを知る、という禅の言葉になるんだそうです。

はぁー、深い。
現代の私達にこそ突きつけられるべき言葉。水戸黄門の光圀公が贈ったものなんだそうな。

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そして偶然にも、少し前に話題になっていた狩野派の6面の襖絵にも出会えました。
元は龍安寺にあったもので、明治の廃仏毀釈の折に売却され、九州の炭坑王などの手などを経て散逸していたもの。それが昨年秋にオークション大手のクリスティーズで競売にかけられ、ある方が落札し、匿名で龍安寺に寄贈したというもの。115年振りに寺に戻ってきた奇跡の名画なのです。
その時にニュースで見て感動していたのに、すっかり忘れたまま龍安寺へ行き、特別公開されているのを目の当たりにすることがてきるなんて、私、かなりの果報者。
描かれている唐のおじさま方と子供たちの姿を見ていると、思わず長旅ご苦労様ですと言いたくなってしまった。
それにしても奇特な方がいらっしゃるもの。最近は匿名でものを贈るお話が多いですが、こんな方もいらしたんですよねぇ。なんとなく、みんな自分のできる範囲で誰かの役に立ちたいと思うタイミングなのかも、と思ったり。継続的には難しくても、そうやって人の役に立つ事で、価値ある人生にしようと思ってらっしゃるのかなぁ。自己利益の追及を煽られる事に疲れたというか。

なんて考えつつ、とにかく、そんな襖絵に会えて私も嬉しい。
龍安寺に匿名で寄された方、ありがとうございます。って、届くかな?

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あ、大人の修学旅行シリーズ、まだおわんないや。もう一回書くかも(笑。