星降る夜、皆様いかがお過ごしですか?
ふしぎ宇宙編を今更ながら振り返らせてもらうなら、今日しかないでしょ、と思って慌てて書きます。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.JPG

しかしまぁ、この写真の私、半袖なんですねぇ。
9月11日の種子島、「みちびき」打ち上げの時。
この日の種子島は夏そのもので、蝉の声が聞こえたりしてましたし、なんなら宿泊していた民宿の部屋には、あらゆる歓迎しきれない虫たちが遊びにきてたものです(苦笑。

ロケットの打ち上げを見るのは、諸岡史上初の体験で、打ち合わせで聞いた時からとても楽しみでした。だって、ずっと目の前に見ていた物が、ぐいぐいと空を飛んで宇宙空間まで出て行ってしまうんですもんね。なにかこう、自分と宇宙を繋いでくれるような気がしません?
実際には衛星放送があったりGPSを多用していたり、宇宙空間とのやり取りは日常多く行っているんですが、やっぱり電波とかの目に見えない物ではなく、巨大な物体が実際に飛びあっがって宇宙へ行くというのは、感じるリアリティが違いますよね。
そして、逆に言うと、それくらい私は宇宙を遠く、神秘的に感じているんですよね。

そうそう、だから、宇宙飛行士さんにお会いすると言うのも、今回初めてだったのだけど、下手をすると神格化してしまいかねないほどのドキドキがありました。実際に宇宙へ行って、帰ってこられている訳ですからね。この取材中に、NASAでアメリカ人の宇宙飛行士の方おひとりと、日本では野口聡一さんにお会いした訳ですが、そう言う私の自分でも過剰に膨らんでいるだろうと思う憧れイメージを、野口さんの笑顔と楽しいお人柄は、シュッと現実サイズに引き戻してしまう力がありました。緊張を楽しさに変換してしまうような。
頭脳、肉体、精神力が充実しているのはもちろんのこと、あの狭い宇宙船の中で、生まれた場所も育った環境も全く違う人たちと共同生活をしていく為には、本当に人格的にも優れていなくてはならないと聞いていたので、野口さんにお会いして、それがどういうことがとても良く分かる気がしました。
ちなみに、この宇宙編のオンエアの後に来た私の自慢の義姉からのメールで知ったのですが、ウチの2番目のお兄さん、宇宙飛行士が夢だったことがあったそうな。へぇぇぇぇぇぇ!!!まったく気付かんかった。そして、姉もびっくりしてました。この人そうだったんだぁ、って(笑。まあでも、兄の気持ち、分からんでもない、気もする・・・なんなら私だって憧れちゃいますからねぇ。

って、閑話休題。

とにかく、私にとって宇宙というのは、途轍もなく恐ろしく、たまらなく美しいというアンビバレントなもので、だからこそちょっと神がかった何かを感じたくなってしまうんですよね。
「みちびき」を運ぶロケットも、発射台でまばゆいばかりの炎を吹き出して、ゆっくり重たそうに持ち上がったかと思うと、徐々に加速し、あとはもうあっという間に星たちの中に消えて行きました。その間、巨大な炎が空を駆ける訳ですが、それはもう、私にとって火の鳥そのもの。手塚漫画よろしく、時間や空間までも飛び越えて行ってしまいそうに思ってしまいました。
でまた、その時はあっという間の出来事なのだけど、思い返すたびに何か自分なりにイメージや意味を付加していっちゃうんですよねぇ。

あぁぁ、宇宙!!
そう、1年くらい前にオーロラの取材をした時も、宇宙空間について色んなものを読みましたが、ものすごく難しくもあるんだけど、やっぱりとっても面白いと思ったんですよねぇ。
なんだろうなぁ、なんでこんなに惹かれちゃうんでしょう。

その辺りはまた今度考えることにして、今日はこれからベランダに出て双子座流星群を探してみることにします。
皆さんもよろしかったらご一緒に~(笑。