諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

なぜかせんと君で始まった睦さんとの京都旅。既にくわしく睦さんのブログに書かれているので、みなさまぜひ覗きに行っちゃって下さい(笑。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

到着した夜は、打ち合わせもかねて(?)矢代仁さんのお二人が京都で一番と太鼓判を押す某料理屋さんで、京の味覚に舌鼓。というか、すっかりご馳走になってしまった。ありがとうございます、OさんとOちゃんさん(笑。

そして翌朝、

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

先日も書いた通り、矢代仁さんの意匠室へとお邪魔させて頂いたのですが、

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

見て、このホンモノ感。
北斎漫画です。
図案は本当に見ているだけで心躍ってくるような面白さ。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

お面だとか、

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

夢を食べる獏。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

で、これが・・・ん?何これ。
白沢(はくたく)と書いてありますが、そんな想像上の生き物、知らない!しかも背中の部分に目が3つ!!ひえええ。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

そしてこれはなんと待乳山@浅草!
今月、三社祭のときにこの下で神輿を担いでいただけに、ひときわ感慨深く。
(祭りの模様は、今日書き上げたばかりの隅田川デプレに詳しく紹介しますね)

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

これは、私の祖母が持っていた帯の写真を見て頂いて、それがどんな図柄をもとに織られているのかをお聞きしたときのもの。お聞きしてはみたものの、無茶なお願いをしてしまったかなと後悔しかけた時、「あー、これはー」と言ってOさんが思い当たる資料をどこからか引っ張りだしてきて見せて下さいました。
凄いんです、その帯。幾何学めいた直線的な模様なんだけど、なんとなく人や木々が描かれているようでもある。見方によってはロケットの様にも見えたので、なんとなく私はシャガールみたいなロシアっぽいイメージを持っていたのです。ところがOさんによるとコプトではないかとのこと。
コプト!?
なんと4世紀頃のエジプトで生まれた図柄なのだとか。しかも、その帯を織ったと思われる機屋さんまで特定されていました。さすが老舗の看板を背負う方々は違います。期待を遥かに上回るお答えに絶句。
それにしてもロシアとエジプトという地理的な離れ様(汗。私ももっともっと世界を旅して勉強せねば!
着物や帯の図柄には、アジアやユーラシアの文化からだけでなく、インカのものまで使われる事があるんだそう。日本文化のこんなにコアな部分に、世界中の文化のエッセンスが流れ込んできているとは本当に驚きでした。そしてその辺、面白そうだなぁ。もっと覗いてみたい!
どこの誰がどうしてそんな柄を取り入れたのか、興味津々です。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

これも意匠室の資料から。沢山写真を撮ってしまったので、どれがどれか分からなくなっちゃったけれども、確か琳派の図案から。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』

こちらは酒井抱一。この4~5日前に「もっと知りたい」シリーズの酒井抱一編(玉蟲敏子著)を買ってルンルンで眺めていたばかりだったので、もう私にとっては喉から手が出そうな垂涎の一冊。繊細でどこか女性的なタッチはお着物のイメージにはぴったりかも。そんなお着物があったら素敵だろうなぁ~。

いやはや、ここまで書いて今夜は力尽きました。
しかし本当に書きたかったのはこの次の場所について。
それはまた明日、もしくは近々書くことにしますね。


あ、旅の途中、面白かったのは、京都のホテルに一泊したばかりの2日目の朝。楽しい事がようやく始まる!という朝に、起きるなり睦さんが「あー、帰りたくないなー。もっと京都にいたいなー」と言っていた事。思わず「それ言うの早すぎますから」と言ってしまった。ついつい感情を先取りしてしまう作詞家的感性のなせる技なのでしょうが、サザエさん症候群はせめて夕方からでお願いします。ねっ、睦さん(笑。

追記:
書こうと思ってた事、思い出した!
5月は三社祭でお神輿を担いだ時に某町会の「睦」の半纏を着させて頂き、締めの京都旅行では隣に「睦」さん。睦月というと一月になっちゃうけど、なにかと「睦」なひと月だったかも。ある意味、お正月並みの賑やかさ。そしてもう1時間しないうちに、6月。私にとっても住民の皆さんにとっても、また喜びをたっぷり詰め込んだひと月になります様にっ。