諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

今日はご縁あって、睦さんと京都の老舗呉服メーカー「矢代仁」さんにお邪魔してきました。

どのくらい老舗かって、なんと創業290年!
やっぱり継続は力なんだぁ、っていうと、あまりに月並みな表現なのだけど、もうだって、そうなんだもん。創業以来、この会社でお勤めしてこられた方々がどれくらいいるのか、当然私なんかが知る由ない訳ですが、でも、この場所に濃密な時間が積み上げてこられたことがそこここに感じられる、あまりに素敵な一日でした。
色々なもの、色々な場所を見せていただいたんですが、最初の衝撃が写真の北斎漫画!
特別に矢代仁さんの意匠室(反物のデザインを考えるための資料室のような場所)に入れていただいたんですが、そこで見せていただいたんです。
いや、あの、これって普通、四角いガラスのショーケースに展示されててもいいものですよねぇ・・・というものが、創業以来の290年間、この意匠室にレファレンスとして収集、保管されてきたんだそうです。もうね、他にも琳派のいかにも古い画集や、私にとってとてもタイムリーな酒井抱一の画集など、あまりにも心躍る資料、というか、美術品、というか、文化財が、日常的に使用される資料然として並んでいて、私は感動のあまり、黙々とページをめくりまくってしまいました(笑。
はー、興奮した。世界中の資料もたくさんあったし。
しかし、こういうものを幅広くお勉強されながら、今も反物のデザインを考えていらっしゃるのかと思うと本当に恐れ入ってしまいます。
もうね、大好き。

というのは、まだまだ序の口。
本当に奥深い世界を見せていただいたんですが、それはまた改めて東京に帰ってから書きますねー。

てな訳で京都におりますです。
うふー。
睦さんとの女二人旅、なんか、すごくいいです。
もうちょっと楽しんで帰りますねー。
ではー。