今日は3月大歌舞伎を見てきました。
歌舞伎座さよなら公演も、今月と来月でついに終わり。
5月には今の歌舞伎座が取り壊されてしまうので、あの空間で歌舞伎を見るのも、あと1回あるかどうかだろうな。

演目は、
一、加茂堤(かもづつみ)
二、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
三、女暫(おんなしばらく)


もうなんといっても、「女暫」の玉三郎さん。
2階席で、どうやら乱視気味の私は、そのお顔の輪郭をばっちりくっきりとは見て取れなかったんですが、それでも花道に出てきた時のきゅっとすぼまった顎のラインとぽってり唇の華やかさには、思わず「きゃわいー」と呟いてしまいます。
んもーほんと、背景に薔薇の花が見えちゃう。

そして菊之助さん。
今まで私が拝見したのは、とにかく美しかった「NINAGAWA 十二夜」や「三人吉三巴白浪」のお嬢吉三、「わが魂は輝く水なり」の亡霊と言った、若くてミステリアスなイメージを含んだものばかりだったのだけど、今日見た女鯰若菜という役は比較的落ち着いた大人の女性の役みたいでした。シックな装いも素敵。でも、十二夜の男装した織笛姫の切ない恋心を舞う姿をつい求めてしまう、我侭オーディエンスな私。
あー、あの踊り、またみたいなー。

「楼門五三桐」で、空色(もしくは浅葱色?)の幕がさっと落ちて、春爛漫の南禅寺の舞台が現れた瞬間も素敵だった。まさしく「絶景かな、絶景かな。」

その後、ランチして寒風に吹かれながらお散歩。今日は本当に寒かったです、東京は。それもあってか、帰宅したらなんだかここ数日の疲れも相俟ってか、ソファでうとうと・・・。あっという間に数時間。途中、仕事しなきゃー、起きなきゃーと思っても、なかなか体が動かなかったのだけど、諦めて毛布をかぶって寝ていたら、今やすっかり元気。晩ごはんもしっかり食べました!

ある意味、充電の日、でした。