東京に帰ってきました諸岡ですー。
では、昨日の続き!

お昼ご飯は、

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

高島屋の中のたん熊で鯛茶膳。
さらさらと頂いて腹ごしらえ。
おいしゅございました。

で、午後最初に向かったのは、三十三間堂。
実は、はじめて!
ずらりと並んだ千体千手観音立像と、その前に様々な構えで立っておられる神々のお姿は、まるで感動的な舞台のカーテンコールみたい。
そして、その中心に座しておられる千手観音様の美しいこと!
その前に来るまでに、だんだん仏像というものに見慣れ始めているところだったので、あのタイミングで大きくて美しい観音様に出くわすと、本当に「ははぁー」という気分。そして、お顔を見上げてため息をついてしまいます。

その後、三十三間堂ではお庭をぐるりと散歩して、1時間程で次なる場所へ。
すぐそばにある、養源院。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

正直なところ、ここへは行こうか行くまいかかなり迷っていたのですが、意を決して向かいました。目的は俵屋宗達の杉戸絵と襖絵。なんかね、今どうしてもこの時代の絵が見たいみたいなんです、私。なんでだか本当に良く分からないけど、とっても欲してしまっているし、今じゃないと吸収できないような焦燥感すらあります。

と言う訳で、拝観料をお納めし、言われるままに廊下へ案内され、カセットテープ入ったのデッキを再生して頂き、説明を聞きました。俵屋宗達は、以前、建仁寺に言ったときに風神雷神の屏風のレプリカを見たのですが、やんちゃな感じの風神と雷神に動きの軽やかさを感じたのが印象的でしたが、それとはまた違った印象。真正面でにらみをきかす獅子や、この時代特有のたれ目たれ耳の象など、確かな筆致でしっかりと描かれていて頼もしい。描かれた動物の、充実した体の重みすら感じてしまいます。

松の間では、ボーナスみたいに京狩野の狩野山楽の描いた獅子も、物陰にちらりと見ることができました。どこかで見られたら良いなーと思っていたから、得した気分。でもどうせならもうちょっと見やすいレイアウトだと嬉しい・・・。

で、どうして養源院に行こうかと迷っていたかと言うと、最後に説明をして頂いた血天井があったから。ウィキペディアの「養源院」の項目から引用させていただくと・・・、

「関ヶ原の戦いの前哨戦ともいわれる伏見城攻防戦で鳥居元忠以下1000人余りが城を死守し,最後に自刃した廊下の板の間を供養のために天井としたもので、武将達の遺体は残暑の残る8月から9月中旬まで放置されていたと言われ、そのため今も生々しい血の痕があちこちに残る。同じ血天井は宝泉院・正伝寺・源光庵にもあるが、生々しさでは養源院が一番といわれる。」

と言う訳。つまり、ちょっと怖かったから。
竹竿で天井を指し示して頂きながらかなり具体的な説明を伺っていると、本当に凄惨な光景が目の前に広がってくるようで、ずーんと体が重くなりました。
でも、見て良かった。
私はそっと手をあわせて、お寺を後にしました。

その後、ちょこっとお土産などを買い、ブースカさんからの目撃情報(笑)にもあったとおり、京都駅八条口からバスに乗り、伊丹空港へ。そしてひとっ飛びで帰京。

なんだか忙しかったけど、とっても満足度の高い旅でした。
そして今日は、書きかけの原稿を仕上げ中。

こんな風に毎日を送らせて貰っている私は、本当に幸せ者。
がんばろーっと、いろいろ!

あ、沖っ人さんやいち(旧)さんを始め、津波などでご苦労された皆様、大変でしたね。その後いかがですか?