冒険譚の続き!
いくよー。

というわけで、

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

サントリー山崎蒸溜所の凱旋門をくぐった菜ポレオン(笑。
ラブリーなタイムカプセルの眠る貯蔵庫をくぐり抜け、たどり着いたのはそう!

試飲コーナー!!

きゃー。
やめてー。
やめないでー。
と、
恍惚の表情で城の核心部へ。

ガイドのお姉さんが、味比べとして山梨で作られている白州を紹介し、最近流行のハイボールやら水割りやらでお好きなだけお味見して下さいとにっこり。

そんなことなら即座に了解!
お易い御用です。

私はまず山崎の水割りをクンクン、ゴクリ。
んー、これこれ!
この上品な香り。
女性やクセの強いものが苦手な方にはとても親しみやすいと思うんですが、どうでしょう?
少なくとも私にとっては、シングルモルトの琥珀色の世界への扉を開いてくれた貴重な存在。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

ちなみにこのチェイサー、山崎の仕込み水!
うぉー、贅沢ー。テンションあがるー。
その山崎の香りを堪能して、次は白州の水割りへ。
グラスを受け取った瞬間から、ピートの香りが鼻にツーッ。
今は、シングルモルトのイメージといえば断然こっち。
席について味比べをしてみると、もうその違いたるや。

思うんですが、同じサントリーが作っているシングルモルトウィスキーなのに、これだけ個性を分けられているって、面白いですよね。凄いことだったりするのかな?
作り方もそうなんだろうけど、京都と山梨と言う土地の違いもダイレクトに影響しているのかな等と思い、それぞれの情景を浮かべながらゴクゴク。

あー、尾根に白い雪化粧をした甲斐駒ケ岳、そして遥かなる南アルプス!
と、白州をゴクリ。

あー、紅葉した山々、壮絶な歴史の舞台に鹿がヒョッコリ現れる天王山!
と、山崎をゴクリ。
あ、いるかな?天王山に鹿・・・(汗。

あぁぁ、至福の時。

この時、ガイドのお姉さんにひとつ
「白州の方がいわゆる"ピーティ"ですよね。でもピートって一体どの時点で使うんですか?」
と、素人丸出しな質問してみたら、お姉さん、目をキラキラさせながら嬉しそうに答えてくれました。
というか、やっぱりちゃんと勉強してらっしゃるんですね!偉い!!
実際、ピートを展示してあったものの、どこで使ったのかちゃんと分からなかったので、気になっていたんです。
すると、麦芽を乾燥させる時にピートを燃料にして燻す状態になるため、その香りがつくのだそう。なんとなく昔の女性が着物にお香の香りをたきしめるイメージが頭の中に広がって、勝手にロマン。麦の仕込みの段階から、もうあの香りの粒がしみこむ訳だー。愛する人がいるからかけられるひと手間よねー。んー。(←妄想)

なんて、お姉さんとひとしきり盛り上がった後、お姉さんが思い出したようにアンケート用紙を取り出し、「良かったら協力して下さい」と言われたので、二つ返事。

「女性」
「30代」
「ひとりで」

などの切ない個人データや、感想などを書いてさし上げた(涙。
お姉さんは、試飲タイム中、プロモーションも忘れない。
山崎をシェリー樽で貯蔵したものや、25年ものがこのあとの販売コーナーにあることを教えてくれたのだけど、何より気になったのはそのあわせ技、山崎シェリー樽25年!
ど、ど、どっ、どんなだよー。

私は興奮したときの常として、鼻息荒めでショップへGO。
はい、買いました。
あ、さすがに山崎シェリー樽25年は10万円とかするらしいので無理だったけど、山崎を染み込ませたケーキと、山崎蒸溜所樽出原酒10年と、山崎蒸溜所樽出原酒シェリー樽貯蔵12年2本。これがまたデザインも良くてねぇ、ついついかごに入れたくなっちゃう訳ですよ。

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

ね?ね??
まあ、既に若干減ってますけども(苦笑。

あ、もうひとつ、買ったんだったー!

諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg

テイスティンググラス。
まあ、若干山崎入ってますけども(苦笑。
てか、今飲むことにしちゃったんですけども(笑。

ちなみにこのテイスティンググラス、2本線が入ってます。
最初の線にウィスキー、次の線まで水を入れると、1:1のトワイスアップが出来るんです。つまり、シェリー樽12年山崎のトワイスアップがこのグラスの中に、今、まさに!
素晴らしいでしょ?
ね?ね??

そんな自慢はさておき、かごの中身を見て既にほくほくしていた私に、ガイドのお姉さんがアンケートのお礼だと言って、山崎の木のコースターをくれました。
わーい♪

しかしここまで来たのに、なんと、まだまだ冒険譚は終われないのですっっっ!!
つづく。

そして、ただいま堪能中・・・。
私はずっとストレートとチェイサーという飲み方が好き!と、なんと言うか、いきがってきてたんですけど(苦笑)、今はこのトワイスアップが一番のお気に入りの飲み方になりました。香りの立ち方がぐっと優しくなります。決して力弱くなる訳ではなく。そして口当たりのまろやかさも、ウィスキーがの舌の上に滞在する時間を長く甘くしてくれる。ストレートよりもかえってヌーディ。
きゃー。
この上品な官能ったら!
あぁ、本当に大人って楽しいねぇ(笑。