諸岡なほ子の『旅の途中のスウィートホーム』-??.jpg



歌舞伎座の鯛焼き。
ちょっと、
オペラ座の怪人に似た響き(笑。

今日はまた、
睦さんに誘って頂いていて
歌舞伎座さよなら公演のひとつ、
一夜限りの「お能と歌舞伎」を
見て参りました。

なんと、お能と歌舞伎とで
同じ演目「松風」を上演し、
それぞれの良さを味わうと言うもの。
初心者の私には願ってもない構成。
何より玉三郎さんを見たくて
連れてって頂いたんですが、
先日、内田さんと中沢さんの対談で
能の歩き方や舞台について聞き齧った
ばかりだったので、
歩く時の揺らめきや、
舞台の磁場みたいなものを
自分なりに探しながら見ました。
そしたらば、なんだかすごーく
エキサイティング!
あのゆっくりと進むストーリーでも
そう感じさせてくれるってことは、
そこになにか余程濃密なものが
あるからなんだろうな。
なんだろう。
しかし、松風が狩衣を身につけて松に
吸い寄せられる様に近づく場面は、
胸がきゅーっと切なくなりました。
もしも幽霊がいるとしたら、
きっとああ言う風にいるんだろうな。
歌舞伎も素晴らしかったですが、
お能ももっと見てみたくなりました。
薪能は憧れのひとつ。
いつか見るぞー。
あ、勿論、玉三郎さんと福助さんは、
妖艶で可憐で美しかったです。
能面の儚い女性たちを見た後だと、
瞬きすら艶やかに感じられました。
鏡の中の私が瞬きしても、ただの私。

はあ、ため息。

先日の冒険譚は、また明日(汗。
忙しぶっててごめんねー。
不器用ですけん。