ウワサを聞いてから欲しくてたまらなかった物が、一昨日届きました音譜



吉田初三郎鳥瞰図「大牟田市」(復刻)

これは、昭和10年、なので、私の両親が生まれる前に大牟田市産業課の委嘱で作られた物の復刻版で、大牟田市のPR用に作られたもの。当時は1万部も刷られたんだそうですが、現在残っているのはわずか。それを今年、三池港開港100周年記念として、大牟田市にある古書籍・古雅書店さんが復刻されました。

これはもう私、購入しない訳にはいきません。

そんな素敵なことをして下さる本屋さん。
今度帰ったら是非行きたい。

そして、地図自体もとても面白い!!
鳥瞰図というのは、鳥の目線で見た図、ということで、大牟田市を高い位置から見下ろしているために、かなり遠景までも描き込まれています。博多、京都、富士山までも見えますし、おやおや、お隣の国の半島まで(笑。

これを描かれた吉田初三郎という人、どうやらこういった鳥瞰図をたくさん描いた方のようで、自称「大正の広重」と言っていたとか(笑。そう聞くとついつい笑ってしまいますが、3000点をこえる多くの作品を残していますし、その最初の鳥瞰図である『京阪電車御案内』が皇太子時代の昭和天皇の目にとまるなど、もっと良く調べてみるとなんだか面白そうな方です。

遠くまで見渡せるその描き方は、まるで魚眼か広角のレンズで撮影したような丸みを持った世界。魚眼の鳥瞰図。魚で鳥。整然と描かれていながらなんとなく、愛らしい。愛でたくなるような地図なんです。

しかも、そこに描かれているのが大牟田市。
は~、この頃はここにこれがあって、あれはまだなかったんだな~、などとブツブツつぶやきながら、そしてニヤニヤしながら眺めています。きっと私の両親も「ははー」と言いながら、当時のイメージと照らし合わせるんだろうな。

復刻に当っての、紙の手触りや何となく古ぼけたような色の出し方も素晴らしい。
古雅書店さん、素敵恋の矢
良いお仕事に感動です。
ありがとうございます!!

これは、宝物決定♪
あ、そうそう、隅田川des pres 12ヶ月(メルマガ)で私が触れていた、臥龍梅も描かれていました。ああ、なんだか本当に嬉しい。

ちなみに、どうやら売り切れ必至の模様。
お求めになりたい方で、大牟田市にお住まいの方は、古雅書店へお急ぎくださいませねん。(←既に手に入れて余裕の表情で・・・笑)

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