今日は、ある方のお誕生日だったので、お花をあげよう!と会いに行きました。お花を渡したら、すかさず「だいぶ早いけど」と言われ、逆に私もお祝いされてしまった。びっくり。実は、昨日も別の方に「1週間早いけど」と、お誕生日プレゼントを頂いたばかり。自分が思ってもみなかった時に、誰かが自分にお祝いを準備してくれてるなんて、なんか、とても嬉しい。主張をしていないと置いていかれちゃう世界に生きている(から頑張んなくちゃ)と思っている節がある私だけに、私が知らない時に私のことを思ってくれてる人がいるなんて、ちょっとドキドキしてしまうくらい嬉しかったです。へへへ。

それとは別に、今日は父親にも会いました。普段、九州の実家にいる父ですが、仕事で関東に長い間来ていたらしく、それを終えて今日、九州に帰っていきました。父の関東滞在中に1度だけ目黒の『とんき』で一緒にとんかつを食べたりしてたんですが、とんかつ屋さんじゃ、落ち着いて話す間もなく食事を終え、「またねー」だったので、改めて今日は羽田空港で出発までお昼を食べることに。
レストラン街で胃袋と相談して、あまり濃いものは食べれないよねということになり、結局入ったのはお蕎麦屋さん。あまりお喋りしようと言う時に行く場所じゃありませが。
そこで、頼んだお蕎麦を食べながら、はじめは父が仕事の話をしていたのですが、そのうち私も自分の身の上話を始め、お互いの人生を振り返りつつ、共通点を見いだしたり、今後のことも夢見たりして、気が付いたら軽く1時間半もの時間お蕎麦屋さんに長居してしまいました。私も父も割と夢見がちな所のある性格(苦笑)なので、理想とのギャップにお互い「人生ままならないねぇ」と心の中で呟きながら蕎麦茶をすすっていました。それはそれで、のんびりといい時間。こういう父親との関係性は、面白いなぁと思います。

そんな父とは、じつは高校生の時に一度、私の生き方について喧嘩と言うか、こたつを挟んで向き合ってお互いの意見をぶつけ合ったことがあります。お互いに言い合う前は「なんて理解のない親だ!」「なんて未熟な奴だ!」なんて思って言いくるめる気満々だった気がするのだけど、夜を徹して長い時間喋っていると、段々お互いの気持ちが理解できる様になってきてしまい、最終的には家族の中で一番人生への向きあい方が近い気さえして、それ以後はむしろお互いの良き理解者になっていったという経緯があります。なので今は、話せば、どこか古い友人の様な感じがしてしまいます。長く離れて暮らしてるせいもあるかもしれないけど。

そんなのんびりした気持ちで空港から帰ってきて、ネットで友人たちの日記やニュースを見ていると、「入園式」と言う言葉が余りに多くてびっくり。友人たちの子供はみんな、そんなお年そうな、はぁぁ。仰天。まあ、私も今月31歳になるんだもんなぁと、焦るよりもむしろ感慨に浸ってしまいました。多分、父親も母親も、人生を急かさないでいてくれるのも大きいと思うけど。そんなフラットな気持ちで何かと感慨に浸れる、ちょっと面白い一日でした。

写真は、数日前に撮った、まだ頑張って咲いている赤坂見附の桜の花。(あ、31歳だからって、変な感情移入じゃないですよ!)
今日読んだ杉浦日向子さん(大ファンです!)の『YASUJI 東京』という、あまりに今日の気分にぴったりの江戸漫画に、おそらくこの場所だ!というのが描かれていて嬉しくなったので。