前回のエントリーでお酒ブログにならなくって良かったとのコメントを頂いていたのだけど、ごめんなさい、いきなり乾杯してます。飲んでいるのはオックスフォードのパブにあった地ビールのドラフト。しかも、背景が暗く見えるのでまるで夜の様ですが、実はランチタイム。午後にインタビューなどの予定がないのを良い事に、そして、周りのスタッフの皆さんが当然のように1パイントー!と叫んでいるのを良い事に、飲んでしまいました、昼間っから。でも、ちょっとだけ控えめなハーフパイント。でもでもやっぱり、この笑顔・・・、喜びを隠しきれない私です。



このビールの銘柄・・・、何だったかなぁ。とりあえず美味しかったです。私は一時ベルギービール飲み比べにのめり込んだ時期があるのだけども、イギリスのビールはまたちょっと違う印象ですね。麦の味がはっきりしている気がします。まあ、ベルギーとイギリスのビールを比較するなんて、あんまりにも大雑把過ぎるのでなんなんですが、イギリスのビールにはどこか良い意味で田舎臭さを感じてほっとする感じです。あ、でも、本場のベルギーに行って飲み比べてみないと何とも言えませんね!(笑) いつか必ずや!!
この時飲んだドラフト以外にも、オックスフォードではいくつかの銘柄を飲んでみましたが、地ビールには沢山の種類あるみたいですね。○○大学450周年記念エール、なんてのもあって、大学の歴史が450年というのにも驚いたし、記念にビールを作ってしまう事にも驚いてしまいました。良い国だ!

このビールとランチを食べた後は比較的余裕があったので、デザートまで食べてしまいました。その時英国人コーディネーターのSさんのススメで出会った英国式のおやつがこれ。

roly

しっとり、そしてしっかりした甘いスポンジのケーキなんですが、特徴は(この写真じゃ見えにくいですよね、すみません)ロールしているところ。周りにはカスタードクリームをとろりとさせたソースがかかっていて、ケーキにそのソースを絡ませながら頂きます。もちろん美味しい。でもこのデザートの名前を聞いて一人目の中に「!!」マークを宿らせる私。このデザートの名前『Roly Poly Pudding』って言うのだそう。名前を聞いた途端に私の頭の中に流れ出した音楽はEric Benetの『Georgy Porgy』。
♪Georgy Porgy Pudding Pie, kiss the girls and make them cry~♪なんていう歌なんですが、はっきり言ってこの歌詞、意味分かりませんよね? 後半部分は分かるにしても、前半のパイの名前は一体・・・、と思い続けてきてた訳ですが、そうか、Roly Poly Puddingというお菓子がこの歌詞とタイトルの響きの元になっていたんだぁ!と大興奮。帰国してからのリサーチをしていないので間違っているのかもしれないけど、私の頭の中ではもうこれ以外にあり得ない状態。この『Georgy Porgy』という曲(もともとはTOTOの曲なんだそう)をカバーしているEric Benetは、確かまだ私が学生だった時か卒業したての時に友人のススメで聞いて以来大好きで、その頃とその後と計2回ライブを見に行っている程。ちなみに最初のライブを見に行った時に当時まだ同じ事務所であり、私がパーソナリティを務めていたラジオ番組にゲスト出演もして下さっていた平井堅さんに偶然ライブ会場で会って「へえ、好きなんだねぇ」なんて話をした事があったんですが、思えばあの直後に彼は大ブレークしたんだった。もっと親しくしておけば今頃自慢になったかなぁー、なんてミーハーな脱線はさておき、私の中ではピピーンと目の前のお菓子と大好きな歌のタイトルが重なった訳です。あまりの嬉しさに周りのスタッフに自慢気に謎が解けた事を熱く語ってみたのですが、その曲を知っている人はおらず「へ~、で?」と言った感じの反応に意気消沈。まあ、仕方がないか。

そこで無謀にもここで私は予想してみます、このタイトル『Georgy Porgy Pudding Pie』の意味するものを。きっと、Roly Poly Puddingのように甘くて、ちょっと巻いたクセ毛で、セクシーなジョージ君、ではないかしら。って、そんなのもうこの曲を知っている人は当然のように知っていたりしたらお恥ずかしいのだけど。どうか知っている方がいらしたら、私に正解を教えて下さい。お願いします。

そうそう、今回教えてもらったイギリス英語の一つがpuddingなんですが、これはデザート全体をさす言葉でもあるんだそうです。puddingと言っても、いわゆるカスタードプリンが出てくるとは限らないそうですよ。

あぁ、結局、今回も食ブログですね・・・(汗。
でも続けるんだけど(笑。
このランチビアとpuddingを頂いたパブこそ、前回のエントリーで書いたC.S.ルイスやトールキンが通ったパブ『THE EAGLE AND CHILD』。

E&A

素敵な場所でした。日本で言う鰻の寝床みたいな、一見狭いかと思いきや奥に行けば行くほど広くなるという作り。恐らく奥の方は後から建て増しされたものと思われますが、お店の創業はなんと1650年。パブみたいなお店でもそんなに長く営業し続けられるものなんだー!凄いなぁ。なんて所にも感動してしまいました。私としては、期待していた様な、特別なクリエイティビティを引き出すパワースポットと言った程には感じられませんでしたが、それよりももっとオックスフォードという街と人に愛されてきたお店なんだなぁという事を感じました。年配の方がやはり昼間っからエールを飲まれているのを見ると、微笑ましいです。そしてもちろん、学生達もたくさん居ました。
記念に配布用のメニューを頂いてきたんですが、あれれ? 久しぶりに今日見てみたら、Roly Poly Puddingなんて文字は見当たらない?! しかも、デザートのメニューが書いてあるところには見出しにSWEETSと書かれているではないか。puddingって言わないのか?! Sさ~ん!!
で、Roly Polyは恐らくこのメニューの中ではTreacle Sponge(糖蜜のスポンジケーキ)と書かれているみたいです。もしも現地に行かれて試される時にはTreacle Sponge!とオーダーしてみて下さい。甘くて美味しいですよ~。あ、その前に「このビール、1パイント!」です!!

相変わらずの長文でごめんなさいね。えへっ。