イギリスに上陸したのは、前回の『世界ふしぎ発見!』アインシュタイン編でスイスに行くとき「トランジットでヒースロー空港に立ち寄ったのが初めてでした」と書きましたが、そんな事をこのブログに書いて間もなく、私にイギリス行きのお話が! なんてタイミングでしょう。空港から脱出です!
既に発表している通り、今回は『ナルニア国物語(以下、ナルニア)』をテーマに取材旅行をしてきました。実は『ナルニア』はおろか、『指輪物語(ロードオブザリング)』の映画も見た事がなかった私は、慌ててビデオ屋さんに駆け込んでファンタジー三昧の日々を過ごし、衣装もイギリスやファンタジーを意識したものを揃えてもらって、渡英しました。なんと、『ナルニア』の作者C.S.ルイスと『指輪物語』のトールキンは同年代で、二人はオックスフォードで共にインクリングスという文学サークルに入っていたんだそう。そんな事を知って私はびっくり! 後にそれぞれが作品とともに有名になっていったとはいえ、世界一のライバルがいつもすぐ隣に居た訳です。あらゆるもの作りをする人たちがいますが、そんな強烈な刺激を与え合える仲間がそばに居るというのは、かなり稀だと思いますし、スゴい事ですよね。今回はそのインクリングスのメンバーが通い詰めては、討論し合ったと言うパブにもお邪魔出来ると聞いていたので、偉大な作品を残した人たちのエネルギーが渦巻いていた場所から、私も何かを感じとって泡よくば持って帰りたいなぁと意気込んで行きました。

まずはロンドンでファンタジー王国イギリスに来ましたー!という感じの撮影をして、車で2時間ほど走り、オックスフォードに到着。
あ、その前に、撮影とは別に、初めて訪れたロンドンの街で、何かロンドンらしいものを見たい!という私の要望に応えて、コーディネーターのSさんはこんな所へ連れて行って下さいました。

kibatai

バッキンガム宮殿見物に行ったのですが、有名な交代の儀式は見られませんでした。が、この馬二頭を先頭に鼓笛隊と兵隊の行進を見れました。宮殿の近くの朝の通勤ラッシュをものともせず行進。近くで撮影しようと思ったのですが、先頭の指揮をされている方に「離れてろー!」鋭い目つきで訴えられた気がしたので、こんな中途半端な距離からの写真になってます(^^;
それと、イギリスでは郵便の事をRoyal Mailと言うらしいのですが、バッキンガム宮殿に向かって優雅な馬車が走っていくのを偶然目にしました。なんと、女王の郵便はその馬車が運んでいるのだそう! 女王の郵便専用馬車。まさにRoyal Mailです。

そしてようやく、スターバックスコーヒーを片手に高速道路を一路オックスフォードへ。イギリスならば紅茶を飲めばとのご指摘が聞こえてきそうですが、まあまあ・・・(汗。一つには、なんと英国人コーディネーターのSさん、紅茶があまりお好きじゃないのだそう。スタッフもコーヒー好きの方が多かったんです。そのSさん、他にもサッカーやティピカルなイギリス文化に対してどこか斜めの視線を持っていて、彼のイギリス批判を聞くのはとても面白かったです。とは言っても、Sさん、大学はオックスフォードの出身という秀才。ティピカルな英国の教育を受けた方なのです。勉強して身に付けたと言う日本語は流暢なだけでなく、綺麗。敬語の使い方はもちろん、車に乗り込む時に「よーいしょっ、とぉ」と違和感なく言ってのけるほど。何かと面白い方です。

oxford

到着したオックスフォードの第一印象は、美しい古都。そして、思いの外に自転車が多いという事(ライムしちゃった・・・笑)。聞いたら、多くの学生が自転車を移動手段に使っているのだそうで、交通法規も自転車優先になっているとか。
街並は大きい通り以外は結構くねっと曲がっている印象で、東京の銀座のようにスッキリと格子状に整理されているのが却って苦手な私としては、大いに愛すべき街でした。細い路地に、古くから続いている仕立て屋さんや文房具屋さんの可愛らしい看板がかかっているのを見ると、心がきゅきゅっとなってしまいます。

そんな街並を一緒に歩いてくれたイケメン君が、今回番組の中に登場してくれます。その名はベン君。オックスフォードの大学生です。きっと彼のはにかんだ笑顔は(ってフレーズが80年代ですが)、番組を見てくれるお姉様たちのハートを鷲掴みにしてくれると思いますので、私と同年代もしくはそれ以上の方々は是非ともオンエアを見逃さないで下さいね。まるで少女漫画から飛び出してきたかの様です(笑。

というわけで、今回はこの辺にしておきます。
また、近々続きをアップしますねー。

しかし、ここの所寒いですねー。イギリス帰りの私は良く「寒かったでしょー?」と聞かれますが、なんのなんの。私の感覚では日本の方が寒いです! そろそろ南国に旅したいよぉ。