ベルンロケ2日目は、ベルンロケ最終日(+ +)

おいしいご飯をスイスワインを飲んで、ご機嫌な気分でベッドに入ってから、あっという間に朝です。またも聞こえてくるのは、鐘の音。この鐘の音、時報の他に15分に1回鳴らされていて、ふと15分という時間の間隔の短さに驚かされます。特に朝はね。

そこで、移動中も度々この音色を聴いていてふと感じたのは、この鐘の音はとてもゆったりとした4拍子の音楽みたいだなぁということ。15分に1拍、1時間で1小節。そうやって考えると、ベルンにはずーっと音楽が流れていて、この街の人々はあの鐘が奏でる音楽の中で日々の暮しを送っているんだなぁなんてことをロマンティックに妄想してしまいます。私の妄想はとどまる所を知らないので、この鐘が一体いつから鳴らされる様になったかというのが、ベルンの街の音楽の始まりだったりして、冠婚葬祭で打ち鳴らされる沢山の鐘の音は、音楽を彩る一つのクライマックスの様に感じられ、また、この街だけじゃなくても色々な街で色々な音楽がそれぞれのペースで奏でられているのかもしれないなぁと。

さて、アインシュタインといえば相対性理論、ですよね。
この理論は皆さん少しはご存知ですか?
ご存じなかったら番組の中でもごくごく簡単に紹介するので、興味を持ってみてもらえればと思うんですが、更にそれを凄ーく簡単に言葉にすれば、

時間の流れは、もの(その動く早さ)によって異なる。

それを、どんな場面においても光は一定の速度を保つということを利用して説明してみせたのがアインシュタインなんです。極端に言えば浦島太郎?!現象も不可能じゃないということ。
うーん。ちょっと不安だなぁ。いいのかなこれで。言葉足りてなかったら、どうかご存知の皆様、助け舟を出して下さいね。

その、人によって、またはものによって、時間の流れが変わるというのが、私にとってはなんだかとても文学的なことの様に感じられていました。
そんな想いのベースの上に、ベルンの鐘の奏でる音楽という妄想が重なってしまったものだから、撮影中もベルンという街が本当に不思議で魅惑的な街に感じられました。
それぞれのものにそれぞれの時間の流れがある様に、もしかするとそれぞれの街にもそれぞれの時間の流れがあって、色んな国の色んな場所で色々な音楽が常に奏でられているのかなぁと。

アインシュタインの相対性理論からは随分遠ざかってしまっているかもしれません(^^;
でも、色々な可能性を秘めている相対性理論。東京の片隅に住んでいる私、時々地球のあちこちを散歩してまわっている私に、そんな妄想をくれてドキドキさせてしまうというのもまた、誰も知り得なかった相対性理論の可能性の一つだったのです! なんてね。