ものすごく当たり前のことを書く様ですが、
最近私が必ず旅に持って出かけるもの、
それはデジタルカメラ。
デジカメ

友達のフランス土産のミニ(フランス語だからプチ?)ポーチがサイズもぴったりで防水にもなると思って、これに入れて持ち運んでます。手のひらサイズだし、最新モデルではないけど、薄いでしょ?

ところが、私は結構な無精者で、記録を残す為に重たいカメラを持って出かけ更にその現場でカバーを外したりフィルムを巻いたりなんかしてカメラを構え、そしてやっと撮影するということが簡単に出来る人間ではないみたい。そのくせというか、そのせいで、人の写真にはよく色んなポーズで登場してしまうんですが(^^;

無精者ということともう一つ、カメラで記録を残すことを好まなかった理由の一つは、そういうことをしている間にその場の空気を感じたりすることの方がずっと素敵だと思っていたから。カメラを構える間に空を見て、フレームを覗いている間にその外側までたっぷり360度見回してみる。シャッターを押す間に足もとの雑草に触れられるかもしれない。って、過剰なロマンティストなんですけど、とにかく自分の五感優先でなくっちゃ寂しいと思ってしまうんですよね。今も基本的な考え方はそう。

というわけで、そんな私がどうして旅には必ずデジカメを持って行くなんてことになったかっていうのが、今日の起承転結の「転」。つまり重要ポイント。テストに出ますよー!

そもそもが記録を残すということが、一長一短、どうも考えものだと思う時があります。色んな場面を切り取ってたくさんの情報をストックして、それをいったいどう使うのか。元は写真やレコードというものは、人が持っている機能を、人の外側で機械に実現させた人を補助をする為のものなんだと思うんです。それはそれで、多分必要なものなんでしょう。だけど、旅や運動会や大切な場面で片っ端から記録を残して行くのはなんだか、心の繊細な部分が置いてきぼりになっている様な気がしてしまう。もっと人の心や頭を信用してあげた方がいいのではないだろうかしら、と。たしかに機械でやったみたいに正確には記録出来ないかもしれないけれど、機械で切り取ろうとした途端に、自分の目線までもが機械的になってしまいそうで、なんだかなと思ってしまっていたんです。

簡単にいうと、感動してる瞬間にカメラなんて構えらんない!
訳です。無精者の私としては。

ところが、お仕事で色んな国に行く様になってから、この凄い景色を誰かに見せたい!って思う様になったんです。なんて簡単な発想の転換!
それでようやくカメラの魅力に気づいた訳です。(遅い!)

そして昨今のデジカメの機能や小ささと来たら、素晴らしいじゃないですか。ロケに出る時にはメイクポーチやタオルや自分の上着なんかとバッグに突っ込んでおいて、衣装にポケットがついていればそこにデジカメを忍ばせておきます。起動だって随分早いので、「うわ!」って思った瞬間に、準備ができます。このお手軽さのおかげで私は、カメラ無精から一気になりきりカメラマンに変身を遂げてしまいました。

更には、昨今の携帯電話についているカメラの機能たるや、本当に凄くないですか?
私の今持ってる携帯なんて、撮ろうとしたら自動的にフラッシュを使ってくれるのは当然のこととして、オートフォーカスまでしてくれちゃいます。技術のない私にとっては願ったりかなったりだし、実はこの携帯のカメラの画面に表現される写真の雰囲気が凄く好き。画素数とか、色やコントラストの具合なんだと思うんだけど、なーんか、何撮ってもそれなりに自分の好きな絵が出来てきます。それこそ必ずいつも携帯しているので、旅に出ていない日常でもついパシャパシャ撮ってしまったりして。なんだろうなぁ、もはや私の感動の表現の一つにすらなっているんじゃないかな。

嬉しい! →→→ 撮る!! みたいな。

たくさん写真を撮っていると、フレームのどの辺に重心を置くのが好きかとか、どこで景色をカットするかとか、だんだん好みも分かってきて、それをわざと壊して撮ってみたりもします。そして、どうやったら自分の好きなこの被写体の魅力を映像で伝えられるかなんてことを、大真面目に考えている自分に気づきます。まさになりきり写真家です。

それでも私はやっぱり、先に感動がないとシャッターを切らない様には出来ているみたいだし、これからもそうでなくっちゃと思います。ただただ記録するだけというのは信条じゃないな。

というわけで、えへん、最近の私の携帯の待ち受け画面を皆様にも。
チワワン

ちょっと前にうちに遊びに来ていたチワワなんだけど、ソファの下を覗いたら、あちらさまもこっちを見ていたという図です。上半分はソファが写ってしまってるんですが、ここにちょうど時間やなんかが表示されていい具合です。

そして、カメラマン諸岡が捉えた穏やかなシルクロード。この素朴な感じが気に入ってます。
シルクロード

それと番外編。ウズベキスタンに行った時に地元の人懐っこい男の子がカメラを貸せというので好きに撮らせてみたら、こんなものを撮ってきました。男の子っぽいよねー。ピンボケしてるのは、彼がとても近くで撮ろうとしたから。そんな気持ちが伝わってきてなんだか微笑ましい気持ちになります。
ありんこ

そして、私の写真の大きな特徴の一つ。それは食べ物が多いこと。
今度色んな国のごはんの写真でものせてみようかな。